観光列車・ジョイフルトレイン

【観光列車】JR四国 四国まんなか千年ものがたりに乗ってみた

皆さんは四国に旅行に行ったことはあるでしょうか?

四国には魅力がたくさんありますがその中でも、
「観光列車」
というジャンルに特化してご紹介します。

JR四国では

  • 「伊予灘ものがたり」
  • 「四国まんなか千年ものがたり」
  • 「志国土佐 時代の夜明けものがたり」というものがたり列車が走っています。

今回はJR四国が運行する観光列車の一つである
「四国まんなか千年ものがたり」
という列車をご紹介します。

【地元からのおもてなし】JR四国「伊予灘ものがたり」に乗ってみた皆さんは四国に旅行に行ったことはあるでしょうか? 四国には魅力がたくさんありますがその中でも、 「観光列車」 というジャンルに...

1.四国まんなか千年ものがたりとは

四国まんなか千年ものがたりは2017年4月1日にデビュー
JR四国では2番目に登場した「ものがたり列車」です。

土讃線の絶景区間である「大歩危小歩危」日本でも数少ないスイッチバック駅「坪尻駅」に立ち寄るといった香川県と徳島県の山間を進む観光列車となっています。

車内も1人から座れるカウンター席、2人で利用しやすいテーブル席、家族連れで楽しめる4人用ボックス席といった様々なニーズに対応しています。

ゆっくり四国の山間の景色を楽しみたい方やスイッチバック駅の「坪尻駅」を堪能したい方にはうってつけの観光列車になっています。

また車内では食事の提供やお土産品の販売も行なっており、列車旅を楽しむことが出来ます。

食事に関しては、季節により具材や種類が変わり、四季を楽しみながら乗車することが可能です。
食事は4日前までの事前予約が必要となります。

また、予約なしでも食べられる軽食類も提供されておりますので、直前予約の方でも食べられるものはあるので安心して利用してください。

2.運行区間・運賃・購入方法

運行区間

香川県多度津町の土讃線起点駅「多度津駅」から土讃線随一の絶景区間の「大歩危駅」までを運行区間としています。

途中の停車駅は
「善通寺」「琴平」の2駅ですが、

大歩危行き・多度津行きの各列車において、運転停車を行い、駅に降りてホームを散策することが可能になっています。

多度津発→大歩危行(そらの郷紀行)

停車駅(運転停車駅) 発着時刻 備考
多度津 10:19発
善通寺 10:26発
琴平 10:48発
(坪尻 ) 約10分停車 スイッチバックを体験
(阿波池田) 約10分停車 記念撮影が可能
(三繩) ドアが開かない運転停車/特急南風の通過待ち
大歩危 12:34着

 

大歩危発→多度津行(しあわせの郷紀行)

停車駅(運転停車駅) 発着時刻 備考
大歩危 14:19発
(阿波川口) 約10分停車 お出迎え・物販販売・記念撮影
(阿波池田) 約10分停車 記念撮影が可能
(坪尻) 約10分停車 スイッチバックを体験
(讃岐財田) 約5-7分 特急列車通過後にドアが開き、散策可能
琴平 16:31着
善通寺 17:07着
多度津 17:21着

運賃

区間 乗車券 特急券・グリーン券 合計
多度津〜大歩危(片道料金) 1430円 2900円 4330円
琴平〜大歩危(片道料金) 1240円 2900円 4140円

 

購入方法

特急券・グリーン券の購入方法

「四国まんなか千年ものがたり」は、全車グリーン車指定席です。

乗車の際には、乗車券の他に「特急券・グリーン券」が必要になります。

購入は、最寄りの「みどりの窓口」で出来ます。

また「JR四国ツアー」という旅行会社の旅行商品として取り扱われてるものもあります。

  • 初めて乗るから旅行会社におまかせしたい
  • 食事の予約もまとめてしたい
  • JR四国内のフリーきっぷとまとめて購入したい

といった旅行をあまりした事ない方、旅行初心者の方にはおすすめ出来る利用だと思います。

旅行の行程の柔軟さを重視する方には「みどりの窓口」での購入をおすすめします。
時期によっては、発売日と同時に行かないと満席売り切れとなってしまう場合もありますので、その点は注意が必要です。

また、四国県外や関西地域以外の「みどりの窓口」で購入する場合、列車名を言っても聞き慣れない、珍しい列車のため、紙やスマホにメモをして窓口で見せながらやり取りをするとスムーズに行くと思います。

主な食事の予約方法

  1. 「JR四国ツアー」にてツアー商品として購入
    乗車日の1か月前から10日前まで
  2. 「JR四国内のみどりの窓口」にて購入
    乗車日の1か月前から4日前まで
  3. 「tabiwa by WESTER」内で購入
    乗車日の1か月前から4日前まで

3.この列車の見どころ

「大歩危小歩危」

この列車の最大の魅力ポイントは、

  • 「大歩危峡」
  • 「小歩危峡」

の景色を堪能できるところです。
通常の特急列車「南風」や普通列車では通常の速度で通過をして行きますが、
「四国まんなか千年ものがたり」では、減速運転やアテンダントさんが観光の案内をしてくれると言った観光列車ならではの楽しみ方が出来ます。

「坪尻駅」

四国まんなか千年ものがたりでは、スイッチバック駅で有名な「坪尻駅」に立ち寄る行程が組まれています。

1日に上り下り共に3本ずつしか止まらない「秘境駅」です。
なかなか降りることの出来ない秘境駅に立ち寄ることもこの列車の魅力でもあります。

「吉野川の景色」

四国まんなか千年ものがたりは、
佃駅付近〜大歩危駅にかけては、徳島県内最大の河川である「吉野川」と並走します。

佃駅付近にある「土讃線 吉野川橋梁」からは雄大な吉野川を楽しむことができ、
大歩危駅付近では、川の流れが激しくなる姿を見ることも出来ます。

様々な姿に変える吉野川にも注目してみてください。

4.おすすめの座席・きっぷ確保難易度

「おすすめの座席」

1人で利用するなら

1人で利用するなら1号車・3号車にあるカウンター席がおすすめです。

カウンター席だからと言っても、狭いと感じることはなく、それぞれの席にゆとりがあります。

また食事ができる列車でもありますので、テーブルの大きいという印象です。

2人で利用するなら

2人で利用するなら
「2人掛け用のテーブル席」が良いなと感じます。
四国まんなか千年ものがたりの中でも5区画あり、比較的取れるのはここかなと感じます。

また、1号車は1人からどの席でも利用できるので、4人席を確保した場合、相席になる可能性もあります。
相席が苦手な方は2人用のテーブル席がおすすめです。

3人以上で利用するなら

3人以上で利用するなら、2号車のベンチソファー席を狙って欲しいなと思います。
2号車は、長さ7mのベンチソファー席で、3区画に別れており、どの区画も3人以上でないと利用できない席となっています。

入手難易度はかなり高いと思いますが、確保できればとても良い思い出にも残ることでしょう。

「きっぷ確保難易度」

★★★☆☆

この列車の「きっぷの確保難易度」は、5段階中の3と勝手に評価させて頂きました。

3連休、ゴールデンウィークなどの大型連休は、きっぷの確保が難しいと思いますが、金曜日からの3日間の運転日が多く、金曜日であれば余裕がある印象です。

「四国まんなか千年ものがたり 空席」とネットで調べるとJR四国公式で出している空席情報を確認することが出来ますので合わせてご確認ください。

5.実際に乗った感想

「あっという間の3時間」

今回は、大歩危→多度津の便に乗車しました。

  • 大歩危駅の出発は、14時19分。
  • 多度津駅の到着は、17時21分。

距離は、約65キロの区間で、お世辞にも長い区間とは言えません。
特急列車であれば、1時間ほどで走り抜けられる区間です。
しかし、「四国まんなか千年ものがたり」でのアテンダントさんのおもてなし、各駅での立ち寄りであっという間の3時間だと感じました。

もう善通寺か…(多度津駅の1つ手前の停車駅)と思った程です。
まだ乗っていたいなと思わせてくれる観光列車です。

「アテンダントさんによるおもてなし」

ものがたり列車では、アテンダントさんによるおもてなしもとても良いと感じました。

食事ひとつにしても丁寧に説明をしてくださっていた印象ですし、各駅の立ち寄りでもアテンダントさんが写真を撮ってくれたりと、アテンダントさんが四国まんなか千年ものがたりの雰囲気を作っているのだなと感じました。

本当に乗って良かったなと思える列車です。
皆様も次の休日、次の旅行先に四国まんなか千年ものがたりの列車旅をしてみてはいかがでしょうか。

鉄道トラベラー
ゼロ
ご覧いただきありがとうございます! 2022年12月JR全線完乗達成。 これまでの鉄道旅の経験をもとに、真の日本の魅力を伝えていくことをモットーにブログサイトを開設! 旅の経験を活かし、列車の乗り方、お得なきっぷの解説、実際の鉄道旅の様子などを日々更新中!
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