関東北部にある「日光・鬼怒川エリア」には
- 日光東照宮
- 中禅寺湖
- 華厳の滝
- 鬼怒川温泉
- 東武ワールドスクウェア
- 日光江戸村
といった様々な観光地が存在し、人気エリアでもあります。
首都圏から「日光・鬼怒川エリア」へのアクセス方法は様々ありますが、今回は「JR〜東武直通特急」を中心にご紹介していきます。
1.首都圏方面〜日光・鬼怒川温泉へのアクセス
首都圏〜日光・鬼怒川温泉へは主に3つのルートがあります。
①東武鉄道ルート
まず初めに、東武鉄道ルートです。
東武鉄道ルートは、東京の浅草・北千住から春日部、栃木を経由して東武日光、鬼怒川温泉へと至るルートです。
またこの区間には、特急列車も多数運行しており時間を選ぶことなく気軽に乗車することができます。
- 特急スペーシア、特急リバティ
さらに
2023年7月にデビューした「スペーシアX」もこの区間を運行しています。
普通列車を乗り継いでも行けますが、かなり時間を要するためここでは特急に乗ることを前提にします。
主な経由地・ルート
主な経由地は以下の通りになります。
- 浅草・北千住ー春日部ー栃木ー下今市ー東武日光・鬼怒川温泉
運賃(特急スペーシア、リバティ利用の場合)
- 浅草ー東武日光間:3050円(乗車券+特急券)
- 浅草ー鬼怒川温泉間:3240円(乗車券+特急券)
特急スペーシアXを利用する場合は、スペーシアXの料金設定の為少々高くなります。
所要時間(特急利用の場合)
- 浅草ー東武日光間:約1時間50分
- 浅草ー鬼怒川温泉間:約2時間
②JR線ルート
次に出てくるのは、JR線のみを利用するルートです。
東京を発着する「東北新幹線」、もしくは「宇都宮線」を利用して「宇都宮」まで向かい、宇都宮から「JR日光線」を利用して日光まで向かうルートです。
JR線のみで向かうルートでは、鬼怒川温泉に行くことは出来ません。
主な経由地・ルート
- 東京ー大宮ー小山ー宇都宮ー鹿沼ー日光
東京駅発の運賃・所要時間
新幹線利用の場合
- 運賃(乗車券+自由席特急券):5150円
- 所要時間:約2時間
在来線のみを利用の場合
- 運賃(乗車券のみ):2640円
- 所要時間:約3時間
このように、①と②を比較すると圧倒的に東武鉄道ルートの方が安くなり、乗り換え無しで日光、鬼怒川温泉方面に向かうことが出来ます。
しかし、東京都西部や埼玉県西部、神奈川県にお住いの方は、「浅草・北千住」に向かうのは時間がかかってしまいます。
その悩みを解決するルートが③のルートになります。
③JR線+東武ルート
そして今回、メインでご紹介するルートです。
JR線と東武鉄道を組み合わせて利用するパターンです。
実は、JRと東武は相互直通運転を行っており、
新宿ー東武日光・新宿ー鬼怒川温泉間をそれぞれ毎日1往復特急列車が運行しています。
特に、東京の西側(多摩地域)や埼玉県西部、神奈川県の私鉄沿線からの利用であればかなりおすすめのルートになります。
新宿ー東武日光間の運転時刻
新宿発
新宿 9:34発(特急スペーシア日光1号)東武日光 11:31着
東武日光発
東武日光 16:39発(特急スペーシア日光4号)新宿 18:35着
新宿ー鬼怒川温泉間の運転時刻
新宿発
新宿 10:31発(特急きぬがわ3号)鬼怒川温泉 12:36着
鬼怒川温泉発
鬼怒川温泉 14:56発(特急きぬがわ2号)新宿 17:09着
上記のように、本数は限られてしまいますが、
- 新宿ー東武日光間は東武鉄道の「特急スペーシア号」が運用されており、JR線内で私鉄特急が乗れる観れる貴重な機会になっています。
- 新宿ー鬼怒川温泉間では、JR所属の「253系」という、元々成田エクスプレスで使われていた車両が充当されており、特急きぬがわ号でしか見れない貴重な車両です。
停車駅
停車駅は東武日光行、鬼怒川温泉行ともに下今市まで同じ停車駅です。
新宿・池袋・浦和・大宮・栃木・新鹿沼・下今市
です。
- 「スペーシア日光号」は下今市を出ると、終点の「東武日光」に止まります。
- 「特急きぬがわ号」は下今市を出ると「東武ワールドスクウェア」、終点の「鬼怒川温泉」の順に停車して行きます。
運賃
- 新宿ー東武日光間:乗車券+特急券 4090円
- 新宿ー鬼怒川温泉間:乗車券+特急券 4090円
運賃は、新幹線を利用した宇都宮経由よりも安く、東武鉄道のみのルートよりも少し高いぐらいの値段設定です。
所要時間
- 新宿ー東武日光間:1時間56分〜1時間57分
- 新宿ー鬼怒川温泉間:2時間5分〜2時間13分
所要時間に関しても、浅草発の特急とほぼ遜色なく乗り換え無しで日光、鬼怒川温泉方面にアクセスすることが出来てかなり便利だと感じます。
2.えきねっとトクだ値で20%引き
③のJR線+東武ルートであれば、JR東日本インターネット予約サイト「えきねっと」にて早割商品の「トクだ値」で20%割引で
乗車券+特急券がセットになった商品を購入することが出来ます。
乗車日の1ヶ月前の10時から発売をしています。
- えきねっとトクだ値利用時の料金
新宿ー東武日光・鬼怒川温泉:3270円
トクだ値利用時の注意点
- 東武線内で「えきねっと」の受け取りができない
→事前に「JR線」の駅での受け取りが必要
このとき、東武日光から乗車をする場合は、近くに「JR日光線日光駅」があるのでいいのですが、
鬼怒川温泉からの乗車だと付近にJRの駅がありません。
えきねっとを利用して東武線直通特急を利用する場合は、あらかじめJRの駅で受け取りを済ませておきましょう。
3.実際に「特急きぬがわ号」を利用した感想
今回は実際に「特急きぬがわ号」に乗車してきましたので、その時のレポートをお伝えします。
- 利用日:2024年4月16日(平日)
- 利用列車:特急きぬがわ2号 新宿行
- 利用区間:鬼怒川温泉〜池袋
今回は、上り列車のきぬがわ号に乗車しました。
平日と言う事もあり、全体的な利用者は少なめという印象でした。
鬼怒川温泉発車前
この日は、会津若松方面からやってきて「鬼怒川温泉」で乗り換えの時間が約50分ありました。
鬼怒川温泉駅前には「足湯」があり、旅の疲れを癒やしてくれるスポットとなっていました。
またこの日は東武鉄道の名物観光列車「DL大樹」の運転日だったため、駅前の転車台にて「ディーゼル機関車」が転車する演出も見ることができました。
普段SLであれば180度の回転のみだそうですが、DLに関しては360度回転という大盤振る舞い。
乗り換え時間50分が充実した50分になりました。
鬼怒川温泉から乗車
今回は、特急きぬがわ2号の6号車を指定しましたが、下車する池袋駅まで私以外の乗り降りはありませんでした。
特急きぬがわ号の車両は、元成田エクスプレスの車両が使用されており、1〜5号車の窓割りが一部合っていないところがあります。
車窓や景色を楽しみたい方は、窓割りが合っている6号車の乗車をおすすめします。
4.まとめ
今回は、首都圏〜日光・鬼怒川温泉までのアクセス方法と、「えきねっとトクだ値」を活用したオトクな利用方法を解説していきました。
えきねっとはJRの特急列車のみを販売しているかと思いきや、JRと直通している「東武線直の特急列車」も購入できることは意外と知られてないかもしれません。
東京西部にお住いの方や埼玉県西部、神奈川県方面から日光・鬼怒川温泉方面に向かう場合は役に立つ、利用方法だと思いますので是非活用して観光・温泉を楽しんでいきましょう。