昨年12月に2023年度に発行するJR西日本の株主優待券仕様変更について発表がありました。
私の感想は「良くなる部分もあれば、悪くなってしまう部分もある」です。
今回は、変わるJR西日本の株主優待券について見ていきましょう。
変わるポイント
【改善】e5489、みどりの券売機を利用して株主優待券を使った乗車券・特急券が購入出来る
新しい株主優待券は、JR西日本の予約サイト「e5489」、駅の券売機「みどりの券売機」で株主優待券を使った乗車券・特急券が買えるようになります。
従来であれば、駅にあるJR西日本の「みどりの窓口」でしか購入出来ませんでした。
近年、全国のみどりの窓口の数が減っており、窓口に長蛇の列が出来ている様子を度々見かけます。
このままみどりの窓口のみでの購入する方法が続けば、長蛇の列や窓口減少のせいで、
「急いでいるのに乗りたい新幹線に乗れない」
「買いたいのに、みどりの窓口がない」
「列が長くて、きっぷを買うのに30分もかかった」
なんていうことが永遠と続いてしまいます。
e5489、みどりの券売機を使って購入出来るようになることで、
e5489で「いつでもどこでも好きなタイミングできっぷを買える」
e5489を使えば、「関東でも北海道でも沖縄でも、株主優待券を持っていれば買える」
みどりの券売機で「みどりの窓口に並ぶことなく、株主優待券を使える」
このようなメリットが沢山あります。
私は、e5489を使ったきっぷの購入をおすすめします。
【改悪】株主優待券で購入できる特急・新幹線は行程区間内で最大4列車まで
(みどりの券売機での購入の場合は最大3列車まで)
従来の紙の株主優待券は、行程区間内の特急・新幹線はすべて半額にすることが出来ました。
しかし、2023年7月からの株主優待券は行程区間内最大で4列車までとなります。
これは、改悪になってしまいますが、最大4列車まで割引してくれるのは他の鉄道会社の株主優待券と比較するととても凄い事だと思いました。
例)博多から富山まで新幹線・特急を5列車使う場合
博多
↓(山陽新幹線)割引:〇
新山口
↓(特急スーパーおき)割引:〇
鳥取
↓(特急スーパーはくと)割引:〇
大阪
↓(特急サンダーバード)割引:〇
金沢
↓(北陸新幹線)割引:〇
富山
上記のルートで使う全ての新幹線・特急列車の料金が50%割引になっています。
しかし、2023年7月以降の株主優待券だと以下のようになります。
例)博多から富山まで新幹線・特急を5列車使う場合
博多
↓(山陽新幹線)割引:〇
新山口
↓(特急スーパーおき)割引:〇
鳥取
↓(特急スーパーはくと)割引:〇
大阪
↓(特急サンダーバード)割引:〇
金沢
↓(北陸新幹線)割引:×
富山
最後の北陸新幹線のみ割引が効かないことになります。
またみどりの券売機で購入すると最大3列車になるので、4列車目の「特急サンダーバード」も割引対象外になります。
まとめ
2023年7月以降のJR西日本の株主優待券には以下の変更があります。
e5489、みどりの券売機を利用して株主優待券を使った乗車券・特急券が購入出来る
株主優待券で購入できる特急・新幹線は行程区間内で最大4列車まで
(みどりの券売機での購入の場合は最大3列車まで)
e5489の利用が出来るようになることは、利用者の我々にとってはとても良い改善になりました。
しかし、行程区間内の割引できる新幹線・特急列車が最大4列車になってしまうことはデメリットになってしまうことになります。
工夫して、上手く4列車以内に抑えるように努力が必要になります。
新ルールにもしっかり適応して、楽しく快適に列車に乗りましょう。