日帰りで東京から北海道まで2万円で往復出来たら凄いですよね?
今回はそれをできる機会がありましたので、実際にやってみました。
今回、日帰り往復2万円の函館旅行を実現した立役者は2つ
JR東日本が期間限定で発売している「キュンパス」とえきねっと「トクだ値」を組み合わせた利用方法です。
どのようにして利用してきたかも合わせてご紹介していきます。
1.キュンパスとは
「キュンパス」とはJR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」で期間限定発売している「お得なきっぷ」です。
設定期間は「2024年2月14日〜2024年3月14日」までの1ヶ月間です。
乗車日14日前の購入で、新幹線の自由席・特急の自由席も利用出来て1日1万円です。
新幹線・特急の指定席も1枚のきっぷに付き「2回まで」利用することが出来ます。
参考までに、「東京〜仙台間」は「はやぶさの指定席で片道11210円」です。
往復すると「22420円」になりますので、かなりお得と言えます。
「キュンパス」についての詳しい内容は以下の記事で詳しくご紹介しています。
2.えきねっとトクだ値とは
新幹線の「トクだ値」は、JR東日本インターネット予約サイトの「えきねっと」で数量限定で発売されている「乗車券+特急券」がセットになった商品です。
- 乗車日の1日前まで発売されている「トクだ値」
- 乗車日の14日前までに発売されている「お先にトクだ値」
- 期間限定で21日前までに発売されることがある「お先にトクだ値スペシャル」
の3種類があります。
割引率は、
- トクだ値が大体「10%割引」
- お先にトクだ値は大体「25〜30%割引」
- お先にトクだ値スペシャルは大体「50%割引」
となっています。
「直前まで予約できる商品は低く設定」されていることになりますね。
こちらの「えきねっとトクだ値」についても詳しく解説している記事がありますのでご参照ください。
3.キュンパスを使って北海道・函館に行く方法
今回は、事前に函館に行くことを決めていたので、乗車日の1ヶ月前には既に予約をしました。
「キュンパス」効果もあり、東京から仙台・盛岡・新青森・新函館北斗に最速で着く「はやぶさ1号」の席の埋まり具合が早く、予約の時点では「普通車の2人席」は全て満席状態でした。
乗車日の1週間前に確認したところ、「グリーン車を含め普通車も満席」で「グランクラスがごくわずか」になっていました。
次にえきねっと「トクだ値」の購入です。
「キュンパス」は東北新幹線の終点「新青森」まで利用することができます。
「新青森〜新函館北斗間」はJR北海道が運営する北海道新幹線になりますので、別途乗車券と特急券を購入する必要があります。
今回は、別途購入する「乗車券+特急券」のセットを「トクだ値」で購入しました。
1ヶ月前の予約で、お先にトクだ値スペシャルの設定もあり「新青森〜新函館北斗間」を「片道3750円」で購入することが出来ました。
通常の「お先にトクだ値」は「40%割引」で「片道4500円」ですのでかなり安いです。
座席を指定するのですが、ここは「キュンパス」で購入した「東京〜新青森間」と同じ席にすることで席の移動をすることなく乗車できるようにしました。
復路も同じような要領で座席の指定や復路分の「お先にトクだ値スペシャル」を購入しました。
復路のほうが、皆さん帰りがバラバラということもあり、どの「はやぶさ号」にも座席の余裕がありました。
東京〜函館間でかかった交通費を一覧にすると以下の通りです。
- キュンパス:1万円
- お先にトクだ値スペシャル:往復7500円(片道3750円)
- 新函館北斗〜函館:往復880円(片道440円)
合計:18380円
東京〜函館間の通常料金の場合:往復47120円(片道23560円)
となり、約3倍の価格差がつきました。
4.実際に行ってきた感想
新幹線の混雑度
はやぶさ1号の混雑度
はやぶさ1号は、東京から仙台・盛岡・新青森・新函館北斗への1番列車となっています。
よって、「キュンパス」シーズンだと常時満席になっています。
乗車した日ももちろん満席で、さらにデッキに立ち客が出るほどの混雑です。
「仙台駅」で一度目の旅客の入れ替わりがあり、「仙台駅」到着前は一瞬車内が空きます。
「キュンパス」利用限界点の「新青森駅」を越えると空席が目立ち車内の空間も余裕を持って利用できるようになりました。
はやぶさ44号の混雑度
新函館北斗から乗車した北海道新幹線「はやぶさ44号」の混雑は、「新青森駅」から始まりました。
徐々に席が埋まっていき、「仙台駅」で旅客の入れ替わりも「はやぶさ1号」と同様にありました。
「はやぶさ44号」に関しては、「キュンパス」購入時に座席を指定したのですが、その時点では空席に余裕がありました。
当日に調べると空席が残りわずかとなっている状況でした。
新函館北斗駅での乗り換えについて
初めて「キュンパス」×「新幹線eチケット」を併用する場合は、難易度が高いと思うので少し解説したいと思います。
まず初めに、準備するもの4点
- キュンパス
- キュンパスと併用する「新青森までの新幹線特急券」
- 「新青森〜新函館北斗間」の「えきねっとトクだ値」(新幹線eチケット)
- 「新函館北斗〜函館」までの普通乗車券
以上の4点が必要になります。
新幹線乗車駅から新函館北斗駅での乗り換え手順
- 新幹線乗車駅では、①+②を改札に通す
- 新函館北斗駅では、「駅係員のいる改札窓口」へ向かう
- 「駅係員のいる改札窓口」にて、①+②+③を提出する
- 「えきねっとトクだ値」の情報を確認後、①+③が返却される
- 在来線改札にて、④を利用して改札内に入る
これがやってみて実際に1番早い利用方法だと感じました。
混雑のため、乗り換え改札には長蛇の列があり、改札を通過するにも時間がかかってしまう感じがしました。
また、④は事前に準備しなくても「新函館北斗駅」で購入が出来ますが券売機にも長蛇の列が出来ており、購入までに時間を要すると感じました。
北海道新幹線→はこだてライナーへの乗り換えは概ね10〜15分程度の時間しかないので、慌ててしまい余裕が持てません。
ビューカードで購入するとポイントが貯まる「えきねっと」を経由して購入するのがおすすめです。
えきねっとについてはこちらから
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函館の観光地
せっかく、函館まで来てみたので「観光地」を少し紹介したいと思います。
五稜郭
まず初めに、「五稜郭」です。
「快速はこだてライナー」であれば、新函館北斗の次は「五稜郭」ですが、ここは「五稜郭」の最寄り駅ではありません。
函館駅まで行き、「函館市電」の「五稜郭公園前」が最寄り駅です。
「五稜郭公園前」から「五稜郭」までは徒歩10分ほどです。
アクセス方法は、
- 新函館北斗
↓ 快速はこだてライナー(約20分) - 函館
↓ 函館市電(約15分) - 五稜郭公園前
↓ 徒歩(約10分) - 五稜郭・五稜郭タワー
を利用して、約45分ほどで行くことが出来ます。
函館山
函館山は、神戸の摩耶山・長崎の稲佐山と並ぶ「日本三大夜景」です。
夜になると函館の市街地が綺麗に見ることが出来る観光スポットです。
函館に行ったら、一度は訪れたい場所です。
そんな函館山の山頂までは、山麓から「函館山ロープウェイ」が運行されています。
「函館山ロープウェイ」の「山麓駅」の最寄りが「函館市電」の「十字街」です。
アクセス方法は、
- 新函館北斗
↓ 快速はこだてライナー(約20分) - 函館
↓ 函館市電(約5分) - 十字街
↓ 徒歩(約15分) - 函館山ロープウェイ 山麓駅
です。新函館北斗駅からは大体40分ほどで行くことが出来ます。
5.まとめ
今回は、「キュンパス」と「えきねっとトクだ値」を利用した日帰り函館旅行をご紹介して行きました。
函館での滞在時間は「約6時間ほど」でしたが、観光地も2箇所ほどまわることが出来て、函館のご当地グルメも堪能することが出来ました。
少し移動でバタバタする場面や時間を気にする場面もありましたが、楽しく観光をすることが出来ました。
「キュンパス」も発売が残りわずかとなってしまいましたが、次に出るお得なきっぷでの何かの役に立てば良いなと思い、モデルプランとしてご紹介をしてみました。
皆様も是非「キュンパス」や「えきねっとトクだ値」を利用してお得に楽しく旅行をして行きましょう。