「天空にいちばん近い列車」として活躍続けている「のってたのしい列車」
それが「HIGH RAIL 1375」です。
JR線内で一番標高の高い場所を走る小海線で運行をしています。
名前の由来は、
- 標高の高さを表す「HIGH」
- 線路の「RAIL」
- そしてJR最高地点である「1375」m
を組み合わせて名付けられたそうです。
運行開始から7年。「のってたのしい列車」の中で珍しい1.5往復の運転がある「HIGH RAIL 1375」を深堀していきます。
1.「HIGH RAIL 1375」とは
「HIGH RAIL 1375」は2017年に小海線の観光列車としてデビューしました。
運行区間は小海線の「小淵沢~小諸」間で途中には
- JR最高地点である標高1375m地点を走行したり
- JRで最も標高の高い駅である「野辺山駅」での「星空観賞会」を開催したり
- 車内で特別なお弁当を楽しめたり
と様々な体験ができる「のってたのしい列車」です。
2両編成での運行ですが座席の種類が4種類もあり、様々な場面で快適な時間を過ごせることでしょう。
2.「HIGH RAIL 1375」の概要
ここからは「HIGH RAIL 1375」の主な内容について見ていきます。
運転日
土休日・特定の月曜日・木曜日・金曜日
(2024年7月・8月・9月は運転日が多めになっています。)
運行区間
小淵沢~(小海線)~小諸
運行距離
78.9km
運賃
乗車券
小淵沢~小諸間:1520円
普通車指定席:840円
運転時刻と停車駅・所要時間
「HIGH RAIL 1号」(小淵沢発 小諸行) |
「HIGH RAIL 2号」(小諸発 小淵沢行) |
「HIGH RAIL 星空」(小淵沢発 小諸行) |
小淵沢 10:39 | 小諸 14:46 | 小淵沢 19:22 |
清里 11:06/11:07 | 佐久平 14:55/14:56 | 清里 19:48/19:49 |
JR最高地点の標高1375m 付近を通過 | 岩村田 14:58/14:59 | JR最高地点の標高1375m付近を通過 |
野辺山(JR線内で最も標高の高い駅)11:16/11:34 | 中込 15:04/15:05 | 野辺山(JR線内で最も標高の高い駅)19:58/20:41 |
信濃川上 11:43/11:44 | 臼田 15:10/15:11 | 信濃川上 通過 |
小海 12:08/12:09 | 八千穂 15:20/15:21 | 小海 21:13/21:17 |
八千穂 12:16/12:16 | 小海 15:29/15:29 | 八千穂 通過 |
臼田 12:24/12:25 | 信濃川上 15:54/16:00 | 臼田 通過 |
中込 12:31/12:32 | 野辺山 (JR線内で最も標高の高い駅)16:13/16:23 | 中込 21:38/21:39 |
岩村田 12:38/12:39 | JR最高地点の標高1375m付近を通過 | 岩村田 通過 |
佐久平 12:41/12:42 | 清里 16:31/16:32 | 佐久平 21:47/21:48 |
小諸 12:53 | 小淵沢 16:59 | 小諸 21:59 |
東京方面からの「HIGH RAIL 1号」の接続列車(小淵沢 10:39発 小諸行)
東京からのアクセスであれば、中央線特急「あずさ」を利用することで、新宿から小淵沢まで乗り換えなしでアクセスすることができます。
中央線特急あずさ号は全車指定席ですが、チケットレスサービスを使うことで特急券が100円引きとなるサービスを「えきねっと」で行っています。
新宿 8:00発 中央線特急あずさ5号 南小谷行き
↓
小淵沢 9:53着(乗り換え時間:46分)
「HIGH RAIL 2号」の接続列車(小諸 14:46発/佐久平 14:56発 小淵沢行)
「HIGH RAIL 2号」は小諸駅を午後に出発する列車なので、長野県内のどこかに観光した後に乗れる列車ではないかなと考えます。
よって、東京からのアクセスに加えて、軽井沢・長野駅からのアクセスも追記しますので参考にしてください
「東京駅から北陸新幹線利用の場合」
東京 13:04発 北陸新幹線あさま613号 長野行
↓
佐久平 14:24着(乗り換え時間:32分)
「軽井沢駅からしなの鉄道利用の場合」
軽井沢 13:33発 しなの鉄道 長野行
↓
小諸 13:56着(乗り換え時間:50分)
「長野駅から北陸新幹線利用の場合」
長野 14:29発 北陸新幹線あさま620号 東京行
↓
佐久平 14:50着(乗り換え時間:6分)
「長野駅からしなの鉄道利用の場合」
長野 13:05発 しなの鉄道 戸倉行
↓
戸倉 13:32着/13:34発 しなの鉄道 軽井沢行
↓
小諸 14:16着(乗り換え時間:30分)
東京方面からの「HIGH RAIL 星空」の接続列車(小淵沢 19:22発 小諸行)
東京 16:45発 中央線特急あずさ41号 松本行
(新宿 17:00発)
↓
小淵沢 18:54(乗り換え時間:28分)
3.「HIGH RAIL 1375」の車内の様子
1号車:普通車指定席
1号車は様々な種類の席が用意されています。
-
- 1人用リクライニングシート:7区画7席
- 2人用ペアシート:7区画14席
- 4人用ボックスシート:2区画8席
の3種類があります。
一人旅でも、カップル旅行でも家族旅行でも様々な場面で利用しやすい席が取り揃えられています。
2号車:普通車指定席(リクライニングシート)
2号車は、リクライニングシートが並んでいます。
バリアフリー対応の席はここの2号車に3席設置されています。
バリアフリー対応席を含めると21席で回転できるリクライニングシートなので、2人でも4人でも利用しやすい席です。
車端部には、「ギャラリー HIGH RAIL」があり、
天文関連書籍を読むことが出来たり、星空の映像を楽しめるスペースになっています。
4.「HIGH RAIL 1375」のきっぷの取り方
「HIGH RAIL 1375」は全国のみどりの窓口もしくは「えきねっと」で取ることができます。
発売開始は、運転日の1か月前の10時からです。
「HIGH RAIL 1375」は座席数が少なく繫忙期や3連休の時期は満席になることが多いです。
特に1号車は定員が29人と少なく何人で利用するのかで座席の種類が変わってきますので利用したい場合は、あらかじめ行程を組んで予約することをおすすめします。
対して2号車の普通車指定席の埋まりは1号車よりも早くない印象です。
リクライニングシートが2+2列の配置に並んでいますので、2人利用や4人利用であれば行程を柔軟に組むことができます。
5.合わせて利用したい「お得なきっぷ」
週末パス
土休日を中心に利用ができるこのきっぷは、特急券・グリーン券を購入することで、新幹線・特急列車に乗車することができます。
またJR東日本の指定区間以外にも、
「しなの鉄道」「えちごトキめき鉄道」「北越急行」「伊豆急行」「長野電鉄」など様々な地方私鉄に乗車することも可能です。
週末パスの詳しい内容はこちらから
青春18きっぷ
青春18きっぷは、春夏冬の長期休暇時に発売されるお得なきっぷです。
JR全線の普通列車・快速列車が5日分(5回分)乗り放題になるきっぷです。
価格は5日分で「12050円」。1日「2410円」でJR全線が乗り放題になります。
信州ワンデーパス
信州ワンデーパスは、
- 大人:2680円
- こども:1050円
で利用できるお得なきっぷです。
利用できる範囲がかなり広く、
- 飯山線 豊野〜越後川口
- 信越・篠ノ井線 長野〜塩尻
- 中央東線 塩尻〜小淵沢
- 大糸線 松本〜南小谷
- 小海線 小淵沢〜小諸
- 北陸新幹線:軽井沢〜飯山間(別途特急券が必要)
- しなの鉄道:長野〜豊野間
が利用できます。
このきっぷは土日祝関係なく、通年で発売されていますので、土日以外の月曜日や金曜日運行の日でも有効活用できます。
6.まとめ
今回は、天空にいちばん近い観光列車「HIGH RAIL 1375」について解説をして行きました。
山梨県と長野県に跨る小海線の魅力をギュッと凝縮した「のってたのしい列車」になっています。
天体観測に興味のある方は「HIGH RAIL 星空」がおすすめですし、
八ヶ岳連峰などの景色を楽しみたい方は「HIGH RAIL 1号、2号」といった昼間の時間に運行される列車がおすすめです。
皆さんも山梨県、長野県に足を運んだ際には是非「HIGH RAIL 1375」に乗ってみてはいかがでしょうか