お得なきっぷ

【経路内の新幹線・特急列車が半額?!】 JR九州の株主優待券で九州版一筆書き旅へ!

JR東日本・JR西日本に続き、株主優待券の紹介第3弾!

今回は「JR九州」の株主優待券を紹介していきます。

 

1.JR九州の株主優待券概要

今、使える2種類の株主優待券

2021年6月現在、新型コロナウイルスの影響で使える株主優待券が2種類になっています。

1.JR九州 株主優待券(2020年6月発行)

2020年6月1日~2021年5月31日まで有効と記載されているJR九州の株主優待券
こちらの株主優待券は、従来は「2021年5月31日」まででしたが、
新型コロナウイルスの影響で有効期間が「1年間延長」となっており、
「2020年6月1日~2022年5月31日」までの有効期間です。

2.JR九州 株主優待券(2021年6月発行)

2021年6月1日~2022年5月31日まで有効と記載されているJR九州の株主優待券
こちらの株主優待券は記載の通り、2022年5月31日まで使えます。

優待内容

  • 株主優待券1枚につき、1人分の「片道の運賃・料金」「5割引」

割引対象の区間・きっぷの種類

割引対象の区間

  • JR九州のすべての路線
    (※山陽新幹線:小倉~博多間 博多南線:博多~博多南間はJR西日本の路線なのでJR九州の株主優待券で利用は不可)

割引対象のきっぷ

  • 運賃:片道乗車券
  • 料金:片道乗車券の経路内の特急券・グリーン券(個室を除く)

乗車券の経路内の複数の特急列車の特急券・グリーン券も5割引の対象

複数の特急列車が5割引になる例1

乗車券:小倉~博多~長崎

この場合、

  • 小倉~博多間を走る「特急ソニック」「特急きらめき」等
  • 博多~長崎間を走る「特急かもめ」

が特急料金・グリーン料金の割引対象になります。

複数の特急列車が5割引になる例2

乗車券:指宿~鹿児島中央~久留米~由布院

この場合、

  • 指宿~鹿児島中央間の「特急指宿のたまて箱」
  • 鹿児島中央~久留米間の「九州新幹線みずほ・さくら」
  • 久留米~由布院間の「特急ゆふいんの森」

が特急料金・グリーン料金(この区間内では設定がある九州新幹線のみ)が割引対象になります。

2.JR東日本・JR西日本の株主優待券の違い

JR東日本の株主優待券の特徴

  • 内容:1枚の株主優待券で1人分の「片道の運賃・料金」「4割引」

しかし特急列車・新幹線に関しては、1列車のみ割引の対象であり、
経路内に複数の特急列車・新幹線を利用する場合は、経路内で一番料金の高い特急料金・グリーン料金を4割引します。

↓詳しくは別の記事で解説しておりますので、合わせてご覧ください!↓

【新幹線4割引】JR東日本の株主優待券を最大限活用しよう!皆さん、こんにちは!ゼロです! 今回は、JR東日本が発行する株主優待券について解説していきます。 JR西日本の株主優待券につ...

JR西日本の株主優待券の特徴

  • 内容:1枚の株主優待券で1人分の「片道の運賃・料金」「5割引」

JR西日本の株主優待券は、JR九州の株主優待券の内容と同じで、乗車券経路内の複数の特急列車・新幹線
の特急料金・グリーン料金が「5割引」になります。
沢山の特急・新幹線を乗れば乗るほど、割引率が高くなります。

JR西日本の株主優待券についても過去に詳しく解説しておりますのでご覧ください!

【2024年版】e5489で4列車まで半額のJR西日本の株主優待券で一筆書き旅へ皆さん、こんにちは!ゼロです! 今回は、JR西日本が発行している株主優待券について書いていきます! 前回、JR東日本の株主優...

3.株主優待券を最大限活用する方法

一筆書きルートにして、グリーン車を積極的に利用するべし

JR九州の株主優待券は
片道乗車券を5割引
複数の特急券・グリーン券を5割引
されます。

片道乗車券をできるだけ長くし、
経路内に特急・新幹線がある場合には積極的に利用することで

より高い割引率を実現することができます。
5の一筆書きおすすめルートで紹介していますので参考にしてください。

利用範囲内の東西南北

JR九州の最東西南北端を調べてみました
東:浅海井駅(大分県佐伯市)
西:佐世保駅(長崎県佐世保市)
南:西大山駅(鹿児島県指宿市)
北:門司港駅(福岡県北九州市)

と九州全域に広がっています。
鹿児島県の志布志駅や枕崎駅、
熊本県の三角駅
長崎県の長崎駅など

JR九州の端っこの駅から旅を始めるのもいいですね!

4.JR九州の株主優待券のメリット・デメリット

株主優待券でもメリット・デメリットは存在します。

メリット・デメリットを確認した上で、
旅行に合わせて株主優待券を使っていければいいなと思います。

メリット

1.自分の都合の良い日に利用できる

株主優待券の最大のメリットです!
他のお得なきっぷや回数券などは、割引率が高いものの、
利用期間や時間に制限があるなど、使いたいときに使えない場合があります。

ですが、株主優待券で片道乗車券や特急券を購入する場合、使えない期間等はありません。

ゴールデンウイークであろうと、お盆の時期であろうと有効期間内であれば使えること
が他のお得なきっぷは違う点です!

2.好きな行程が作れる

株主優待券であれば、自分が思い描いていた経路で利用することができます。

乗りたい観光列車や特急列車を組み合わせて自分だけの鉄道旅行をすることが出来ます!

3.長距離利用ほど、乗車券の有効日数が長くなり、安くなる

乗車券の仕組みとして、乗車券の距離が長ければ長いほど、安くなります。

例)
博多ー長崎:営業キロ153.9km=乗車券2860円→1kmあたり約18.5円
宮崎ー鹿児島中央ー博多ー小倉:営業キロ482キロ=乗車券8470円→1kmあたり約17.5円

といったように安くなる傾向があります。

この傾向を活用して、より長い乗車券にすれば、よりお得により長く旅行をすることが出来ます。

4.複数の特急列車・新幹線の特急券・グリーン券が割引される

株主優待券で乗車券を購入すれば、経路内の複数の特急列車・新幹線も5割引になります。

これはとてもすごいことで、
すべての列車が半額で利用できてしまうのです。
特にJR九州には「D&S列車」(デザイン&ストーリー列車)の観光列車が多数運行しており

九州の様々な魅力を列車を通して感じることが出来ます。

デメリット

1.同じ駅を2度通るルートを作れない

例外はありますが、基本的に同じ駅を2度通る片道乗車券を購入することはできません。

例外として、
西小倉~小倉間の部分に関しては、
分岐駅の特例が適応され、
小倉駅で下車が出来ませんが、特急ソニック等には博多ー大分間を通しで乗車することが出来ます。

2.片道乗車券なので、後戻りをすることが出来ない

後戻りもできないことも片道乗車券のデメリットの一つかなと思います。

フリーきっぷの場合であれば、乗り降り自由なものが多いので戻ることが可能ですが
片道乗車券は「片道」なので後戻りが出来ません。
後戻りをどうしてもしたい場合は別途乗車券が必要になります。

3.事前に株主優待券を準備する必要がある

株主優待券は事前に自分で用意をしてから、駅のみどりの窓口に行かなければなりません。

金券ショップ等で株主優待券を入手し、駅の窓口に行く必要性があるため、手間がどうしてもかかってしまいます。

4.利用する路線が多いほど、乗車券の発券に時間がかかる可能性がある

沢山の路線を入れたり、経由するときっぷを発券する機械がエラーをしてしまい、機械での発券できなくなります。
その場合には、駅の係員さんの手書きの切符の発行になってしまいます。
運賃の計算から、経路路線の記入など、沢山の手間がかかるため、多くの時間がかかります。

経路が多くなったりした場合には、旅行が決まっているのであれば、早めに駅の窓口に行きましょう。

5.JR九州のみどりの窓口以外で株主優待券を使用することが出来ない

九州以外の地域に住んでいる方には最大のデメリットになります。

株主優待券を使った片道乗車券の発行は、JR九州のみどりの窓口でしかできません。

JR東日本やJR西日本のみどりの窓口に行っても株主優待券を使った割引をすることができませんので注意が必要です。

5.九州版一筆書きおすすめルート2選

九州7県を巡る一筆書きルート(長崎~熊本)

九州7県を巡れるルートです。

乗車券:長崎→熊本

経由
長崎ー(特急かもめ)ー博多ー(特急ソニック)ー大分ー(特急にちりん)ー宮崎ー(特急きりしま)ー鹿児島中央ー(九州新幹線)ー熊本
  • 通常金額
    乗車券:11990円
    指定席特急券:5列車合計9700円

合計:21690円

  • 株主優待券を使っての金額
    乗車券:5990円
    指定席特急券:5列車合計4840円

合計:10830円

株主優待券を使うだけで、価格が通常の半額以下になりました。
九州7県の主要都市を巡ることが出来て、有効日数も6日間あります。

フリーきっぷなどは、有効日数3日間などが多いため、倍と考えるととてもお得に感じます。

1日あたりの乗車券代は、
通常の場合→1999円
株主優待券を使った場合→999円

なんと株主優待券を使った場合は、1000円を切ってしまいました!

九州の端から端まで巡る九州1周ルート(志布志~枕崎)

次のおすすめルートは、JR九州内の端っこから端っこまでを結ぶ経路です。

乗車券:志布志→枕崎

経路
志布志ー(日南線)ー南宮崎ー(日豊本線)ー小倉ー(鹿児島本線)ー

博多ー(九州新幹線)ー鹿児島中央ー(指宿枕崎線)ー枕崎

使用する特急列車等
・日南線 南郷~宮崎:特急海幸山幸(指定席)
・日豊本線宮崎~博多:特急にちりんシーガイア(グリーン車指定席)
・博多~鹿児島中央:九州新幹線みずほ・さくら号(グリーン車指定席)
・鹿児島中央~指宿:特急指宿のたまて箱(指定席)

  • 通常金額
    乗車券:12320円(873.7km)
    特急券・グリーン券
    ・特急海幸山幸:南郷~宮崎 指定席1050円
    ・特急にちりんシーガイア:宮崎~博多 グリーン車指定席4250円
    ・九州新幹線みずほ号:博多~鹿児島中央 グリーン車指定席7650円
    ・特急指宿のたまて箱:鹿児島中央~指宿 指定席1160円

合計:26430円

  • 株主優待券を使った金額
    乗車券:6160円
    特急券・グリーン券
    ・特急海幸山幸:南郷~宮崎 指定席520円
    ・特急にちりんシーガイア:宮崎~博多 グリーン車指定席2120円
    ・九州新幹線みずほ号:博多~鹿児島中央 グリーン車指定席3820円
    ・特急指宿のたまて箱:鹿児島中央~指宿 指定席580円

合計:13200円

株主優待券を使う場合、長ければ長いほどお得になるのがよくわかりますね!

こちらの乗車券も有効日数は6日間。
海幸山幸→にちりんシーガイアには直接乗り換えが出来ないので、注意が必要です。
1日待つ必要があります。
思う存分に宮崎で観光をしてから夕方のにちりんシーガイアで乗換なしで博多へ向かいましょう!

6.まとめ

JR九州の株主優待券を活用することでお得に楽しく九州を巡ることができる

JR九州の株主優待券は、

  1. 乗車券が5割引
  2. 特急券が5割引
  3. ゴールデンウイーク・お盆・年末年始関係なく使える
  4. グリーン車も5割引
  5. 距離を伸ばせば伸ばすほどお得になる
  6. 複数の特急列車・新幹線が割引できる

といったお得要素が満載の株主優待券です。

九州に旅行する際は、株主優待券をもってお出かけしに行きましょう!
きっと九州の新たな魅力を発見することができます!

おわり

鉄道トラベラー
ゼロ
ご覧いただきありがとうございます! 2022年12月JR全線完乗達成。 これまでの鉄道旅の経験をもとに、真の日本の魅力を伝えていくことをモットーにブログサイトを開設! 旅の経験を活かし、列車の乗り方、お得なきっぷの解説、実際の鉄道旅の様子などを日々更新中!