皆さん、こんにちは!ゼロです!
今回は、JR西日本が発行している株主優待券について書いていきます!
前回、JR東日本の株主優待券を解説した際、「株主優待券とは?」から解説をしているので合わせて読んでみてください!
1.JR西日本株主優待券概要
では、始めにJR西日本の株主優待券についてみていきましょう!
2024年の株主優待券
現在は、2023年度に発行された「2023年6月1日~2024年6月30日」までの株主優待券が有効です。
2023年度から発行される株主優待券は従来の優待券とは、異なり
e5489、みどりの券売機で使えるようになります。
また、優待券の形が従来の紙からQRコード等が記載されたカードタイプに変わります。
利用方法
- JR西日本インターネット予約サービス「e5489」で購入時に利用
- JR西日本のみどりの窓口での購入時、みどりの券売機プラスでの購入時に株主優待券を提示することで利用できます。
取扱箇所
- みどりの窓口(主要駅に設置)
- みどりの券売機プラス(オペレーターがきっぷの案内をする機械)
- e5489(2022年度の株主優待券より利用可能)
利用可能範囲
JR西日本の全線
割引率
優待券1枚の使用で50%割引
割引対象のきっぷ
- 運賃:片道乗車券
- 料金:特急券・急行券・グリーン券(個室を除く)・指定席券
(e5489で購入の場合は4列車まで)
(みどりの窓口、みどりの券売機プラスで購入の場合は3列車まで)
2.JR東日本の株主優待券と決定的な違い
JR東日本の株主優待券と決定的な違いがJR西日本の株主優待券にはあります。
それは…
複数の特急券・グリーン券が50%割引になる
ということです。
現在の株主優待券では、
- e5489経由で購入すると「4列車まで半額」
- みどりの窓口、みどりの券売機プラス経由で購入すると「3列車まで半額」
になります。
例)
新大阪
↓(山陽新幹線)
岡山
↓(特急やくも号)
出雲市
このルートで優待券を利用の場合、山陽新幹線と特急やくも号、どちらの列車にも50%割引が適応されます。(もちろんグリーン車も2列車適応)
JR東日本の株主優待券では、割引が1列車のみだったので、特急を使えば使うほど高くなる傾向にありました。
JR西日本の株主優待券では、「経路内の4列車もしくは3列車の特急列車に適応可能」で、グリーン車もすべて半額になってしまうのです!
3.株主優待券を最大限活用するには
一筆書ききっぷにして、グリーン車に乗るべし!
株主優待券の利用可能範囲は、
- 最北端は、石川県和倉温泉駅
- 最南端は、和歌山県新宮駅
- 最西端は、福岡県博多駅
- 最東端は、新潟県上越妙高駅
とかなり広範囲だということがよくわかります。
ですので、一筆書ききっぷに作り、複数の街を観光しつつ、列車の旅も楽しむという贅沢な旅行が実現します。
一筆書ききっぷは、同じ駅を2度通らず、且つ後戻りしない経路のことである。
この方法を上手く利用すると、
新宮
↓(特急くろしお)
新大阪
↓(山陽新幹線)
新山口
↓(特急スーパーおき)
鳥取
↓(山陰本線)
京都
↓(特急サンダーバード)
敦賀
↓(北陸新幹線)
上越妙高
といったとても長い経路の乗車券を作ることが出来ます。
上記の場合の経路が複雑になっているため、e5489での購入は出来ません。
JR西日本管内のみどりの窓口で経路を指定した上、割引にしたい新幹線・特急列車を「3列車」選択して購入することになります。
4.JR西日本の株主優待券のメリット・デメリット
株主優待券にも、お得なきっぷと比べるとメリット・デメリットも存在します。
メリット・デメリットを確認した上で、旅の状況に応じたきっぷをセレクトしましょう!
メリット
好きな期間・都合の良い日程で使える!
これが、株主優待券の最大のメリットです!
他のお得なきっぷや企画乗車券だと、制限があり、お盆期間やゴールデンウイークなどの繁忙期には使えないことがよくあります。
ですが、株主優待券は季節関係なく使うことが出来るのです!
好きな行程が作れる
自分が思い描いている行程や列車などをカスタマイズして旅行を楽しむことが出来ます。
有効期間を長くすることが出来る!
企画乗車券やお得なきっぷだと、有効期間が2日間。多くても3日間といった制限があります。
ですが、優待券は、乗車券のキロ数によって、有効日数が決まります。
ですので、経路が長ければ、長いほど有効日数が増加します。
複数列車の特急券・グリーン券が半額!
乗車券の経路内の特急列車・新幹線であれば、「4列車又は3列車」の特急券・グリーン券が半額になります。
多くの経路に特急列車が走っていた場合は、事前にルートと乗車予定の特急を決めてから窓口にいくとスムーズに買えます。
デメリット
同じ駅を2度通れない・後戻りが出来ない
これが株主優待券を使ったときの最大のデメリットです。
お得なきっぷやフリーパスであれば、乗り降り自由の為、同じ駅で2度降りても問題はありません。
ですが、優待券で乗車券を買った場合だと、同じ駅には2度寄ることが出来なくなってしまうので注意が必要です。
事前に株主優待券を用意しなければならない
駅の窓口や券売機に行く前に、金券ショップに行き、優待券を購入するという手間が発生します。
中には、取扱のないお店もあったりするので、入手面でも難しくなるのでデメリットになります。
経路が多すぎたり複雑だと、乗車券の発行に時間がかかる可能性がある
沢山の路線を入れたり、経由するときっぷを発券する機械がエラーをしてしまい、機械での発券できなくなります。
その場合には、駅の係員さんの手書きの切符の発行になってしまいます。
運賃の計算から、経路路線の記入など、沢山の手間がかかるため、時間がかかります。
経路が多くなったりした場合には、旅行が決まっているのであれば、早めに駅の窓口に行きましょう。
関東在住だと中々優待券の使うタイミングが難しい
e5489を活用して事前にネット上で決済等を済ませておけば、後日旅行をした際に受け取りをすることが出来ます。
例えば、関東方面から北陸新幹線利用時に「上越妙高〜金沢間」のみ株主優待券を利用したい場合、一度糸魚川駅で下車をして受け取る必要があるため、関東圏からの場合は「上越妙高駅から利用出来ない」ことになります。
関東から、一番近いJR西日本の駅は
- 北陸新幹線 糸魚川駅
- 東海道新幹線 米原駅
- 紀勢本線 新宮駅
です。
行きは東海道新幹線を利用して新大阪まで行き、新大阪駅で株主優待券を利用した乗車券等のきっぷを購入し、旅行を開始させるのが一番効率の良いやり方だと思います。
5.まとめ
JR西日本の株主優待券は、JR西日本の区間をお得に楽しめる魔法の紙です。
上手く有効活用をして、まだ見ぬ西日本の旅へ出かけましょう!
おわり