今回は、JR西日本が運行する新快速についている有料座席車両「Aシート」についてご紹介します。
1.新快速とは
まずは
「新快速」とはなんぞや?
と疑問に思う方がいると思いますのでそこからご紹介します。
関西圏に在住の方や、大阪や京都に観光へ行ったことのある方なら「周知の事実」レベルだと思う「新快速」の認知度。
逆に関東圏にお住まいの方や、関西に遊びに来たことない方々には聞き馴染みのない言葉だと思います。
新快速とは
JR西日本東海道線内(琵琶湖線・京都線・神戸線)で運行する快速列車のもっと早いやつです。
※JR東海の名古屋地区にも「新快速」という種別で運行する列車もありますが、それはまた今後ご紹介致します。
JR西日本が運行する「新快速」は
- 「最高時速130km/h」
- 「毎時4本の高頻度運転」
- 「全列車12両編成・全席転換クロスシート車」
というのが売りであり、走攻守三拍子揃ったJR西日本京阪神地区の「エース的存在の列車」です。
このような設備や速度を持っているのにも関わらず「乗車券」のみで乗れてしまう優良快速列車なのです!
2.新快速の運行区間
「新快速」の強みは「設備」「速度」「利便性」だけではありません。
広大な運行エリアを持ち、京阪神地区のみならず、一部の北陸地方にも顔を出す列車もいます。
運行エリアは、
「福井県敦賀市」の「敦賀駅」
から
「兵庫県赤穂市」の「播州赤穂駅」
「兵庫県赤穂郡上郡町」の「上郡駅」
の2府3県をカバーしています。
「姫路⇄三ノ宮⇄大阪⇄京都⇄草津•野洲」
上記の区間は、毎時4本15分間隔で運行しています。
大阪駅を基準にしてみる「新快速」
- 京都の先、山科から湖西線を経由して「敦賀」へ向かう新快速は日中時間帯毎時1本の運転
- 姫路から先、播州赤穂行きは毎時2本の運転
- 姫路から先、上郡に向かう新快速は毎日21時丁度の列車のみです。
(平日はAシートが付いています。)
3.新快速の有料座席「Aシート」
「Aシート」の概要
「新快速の有料座席Aシート」は、2019年3月に当時しました。
当時の運行本数は1日4本のみでしたが、2023年3月のダイヤ改正後は「1日6往復」に増発されるようになりました。
運行本数(2023年3月ダイヤ改正時のもの)
平日
6往復(上り6本、下り6本)
→平日は「新快速1号〜12号」で運転
休日
6往復(上り6本、下り6本)
→休日は「新快速21号〜32号」で運転
大阪駅を基準としたAシートの発車時刻
- 「新快速2号」野洲行:大阪7:09発
- 「新快速4号」野洲行:大阪7:55発
- 「新快速6号」野洲行:大阪8:46発
- 「新快速8号」野洲行:大阪16:45発
- 「新快速10号」草津行:大阪18:15発
- 「新快速12号」草津行:大阪18:45発
- 「新快速1号」姫路行:大阪10:00発
- 「新快速3号」姫路行:大阪10:45発
- 「新快速5号」姫路行:大阪15:45発
- 「新快速7号」網干行:大阪19:30発
- 「新快速9号」姫路行:大阪20:30発
- 「新快速11号」上郡行:大阪21:00発
- 「新快速22号」草津行:大阪9:00発
- 「新快速24号」野洲行:大阪9:45発
- 「新快速26号」野洲行:大阪10:45発
- 「新快速28号」野洲行:大阪15:45発
- 「新快速30号」草津行:大阪16:45発
- 「新快速32号」草津行:大阪17:45発
- 「新快速21号」姫路行:大阪11:30発
- 「新快速23号」姫路行:大阪12:45発
- 「新快速25号」姫路行:大阪13:45発
- 「新快速27号」姫路行:大阪19:00発
- 「新快速29号」網干行:大阪19:30発
- 「新快速31号」姫路行:大阪20:30発
このようにまとめてみると「平日の朝夕は神戸方面からのAシートがちょうど良い時間に大阪に着く」印象を受けました。
休日に関しては、大阪への買い物に便利な時間帯へのピンポイント運行を実施しており、夕方も利用しやすい時間帯にAシートが設定されている印象です。
関西圏に住む方なら、一度は通勤時や買い物に出かけるとに見たことがあるのではないでしょうか?
料金
料金は一律指定席840円です。
「指定券」の購入方法
「みどりの券売機」や「指定席券売機」、「みどりの窓口」で事前に購入することが出来ます。
乗車列車での、車内での直接購入は出来ません。必ず事前に駅やインターネットでの購入が必須になります。
インターネット予約サイト「e5489」からであれば、「チケットレスサービス」を行っており、一律600円で購入することが出来ます。
このチケットレスサービスの指定席券は「お得なきっぷ」として発売をしており「青春18きっぷ」と併用しての利用が出来ません。
4.「Aシート」のお得な乗り方
先程の概要の部分でご紹介した料金は「一律840円」でした。しかし、様々な方法を駆使することで「Aシート」をお得に利用することが出来ます。
e5489
JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」では、
新快速Aシート専用の「チケットレス指定席券」を発売しています。
こちらの商品は、お得なきっぷの部類になっています。
料金は「一律600円」となっており、「e5489」のみで販売しています。
※駅の「みどりの窓口」「みどりの券売機」では販売しておりません。
「e5489」への会員登録が必要な点で手間ではありますが1度登録をしてしまえば何度でも「お得な価格」で利用することが出来ますので、この機会に利用してみてはいかがでしょうか?
WESTERポイント
JR西日本の駅ナカでの買い物や、ICOCAへのチャージを「J-WESTカード」での支払いなどでポイントが貯まるサービスを実施しています。
貯まるポイントは「WESTERポイント」です。
※「WESTERポイント」については後日詳しく紹介した記事を投稿する予定です。
この「WESTERポイント」を「300ポイント」使うことで実質無料で新快速「Aシート」を利用することが出来ます。
5.実際に乗った感想
先日実際に、新快速「Aシート」に初めて乗って来ましたのでその時の感想などをご紹介して行きます。
①野洲→姫路
まず初めに、下り方面の「Aシート」に乗車をしました。
利用した券種は「ポイントアップAシート300P」です。
土休日の夜の列車でしたので、
始発の野洲駅からの乗車は5名程度でした。
「Aシート」車内の様子はこんな感じです。
特急列車並みのシートに、行先表示がされているモニターも見やすい進行方向にあり、下車駅などパッと確認できます。
また、車内には大型の多機能トイレや、大型荷物スペースもあり、旅行者の利用にもかなりおすすめです。
Aシートは、リクライニングが付いている座席で特急列車並みの設備を備えています。
また、座席にはコンセントを備えておりスマホの充電やパソコンの充電など便利に利用できます。
野洲から姫路の所要時間は約2時間。
新快速停車駅の各駅から乗車する方も多く、大阪から乗車し、三ノ宮より先の「明石」「加古川」で下車される方が多く見受けられました。
②姫路→大阪
今度は、①の翌日(土休日)の午後14時半過ぎに姫路を発車する「新快速28号」に乗車。
この列車は、相生・岡山方面からの乗り継ぎが良く、青春18きっぷを併用した利用者も多かったのかなという印象です。
姫路からの乗車率は、「窓側の席が満席、通路側もほぼ埋まっている状態」でした。
これは、かなり驚きました。まさかこんなに利用者が多く、関西圏に住む方の認知度は高いと感じました。
しかし、中には「指定席」とは知らずに乗ってくる方も居たり、車内では販売していない指定席を売ってくれと言った方も居らしたので、デビューしてから約3年なのでまだまだ浸透度は高くないと感じました。
新快速「Aシート」には、必ず車掌の方が1名乗務しており、検札や誤乗車される人や指定席を持っていない人へ他の車両への移動のお願いなどが徹底されていました。
しっかり「Aシートの指定券」を持っている人が不平等に感じることなく、快適に利用できるのがとても良いポイントだと感じました。
6.まとめ
今回は関西圏を走る新快速に付いている有料座席「Aシート」についてご紹介しました。
- 京阪神間を必ず座って移動することが出来る
- e5489を使って購入すればお得な料金で利用することが出来る
- WESTERポイントを利用すれば実質無料で利用することが出来る
- 車内検札がしっかりしており、安心して利用が出来る
- 座席にコンセントが付いており、パソコン作業も出来る
- 多機能トイレや大型荷物スペースが設置してあり旅行者にも快適に利用できる
- 運行本数が多くない。
(自分の都合良い時間帯に「Aシート」が運行していない可能性がある) - 指定席を券売機で買うと「840円」と少し高い
- 「Aシート」に飛び乗ることが出来ない
- 青春18きっぷと併用する際は、e5489のチケットレスサービスは利用できない。
このようなメリット・デメリットが存在します。
特に「京都ー大阪ー神戸」間は新快速でもかなり混雑するエリアだと思います。そのエリアを必ず座って移動ができるメリットはかなり高いなと感じました。
また、指定席の料金は一律なので乗車時間、距離が長くなればなるほどお得になります。
是非皆様も京阪神間を利用する際に「Aシート」の新快速を見つけたら利用して見てください。