休日に少し足を伸ばして、
- 東京から信州・東北・新潟へ
- 信州・東北・新潟から東京へ
乗り放題で運賃を気にせずに気軽に鉄道に乗って旅行に行きたいとは思ったことはないでしょうか。
JR東日本から、「土日祝限定」で「週末パス」という「お得なきっぷ」が発売されているのはご存知でしょうか。
今回は、JR東日本が発売をしている「週末パス」について紹介していきます。
1.週末パスとは
「週末パス」とは土日祝日連続した2日間、指定の範囲内の路線が乗り放題になるフリーパスです。
大人と小児料金が分かれていて、家族で旅行をするときにも便利なきっぷです。
また、別途特急券を買えば、フリーエリア内の特急にも乗ることが出来ます。
そして、このきっぷはJRだけでなく、各地方の私鉄にも乗ることが出来ます。
2.週末パスの価格・買い方・使い方
価格・買い方
週末パスは、使用開始日前日までに購入する必要があります。
- 旅行開始日、当日の購入はできません。
購入は、JR東日本の駅の券売機である紫色の「指定席券売機」もしくは「えきねっと」で購入することが出来ます。
旅行開始日前日までの購入可能で、
価格は、
- 大人:8880円
- 小児:2600円
です。
小児の値段がかなりや安くなっており、家族旅行等で格安旅行が楽しめます。
使い方
使い方は、簡単です。
普通のきっぷと同じで、改札に通すだけ。
新幹線に乗るときは、別途新幹線の特急券を週末パスと一緒に入れて、通るだけです。
フリーエリア
フリーエリアは、JR東日本の南東北までのエリアと各地方を走る私鉄にも乗ることが出来ます。
JRの他にも
- しなの鉄道
- 長野電鉄
- アルピコ交通(松本電鉄)
- 上田電鉄
- 富士急行
- 伊豆急行
- えちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津間)
- 北越急行
- 山形鉄道
- 福島交通
- 阿武隈急行
- 会津鉄道
- ひたちなか海浜鉄道
- 鹿島臨海鉄道
の各路線に週末パスだけで乗ることが出来ます。
↓フリーエリアの図はこちら↓
JR東日本から引用
このように、広範囲で使用することが出来ます。
3.週末パスの元を取れる地点
週末パスをどこまで使えば、元を取れるのか、東京発で各方面を検証していきます。
大人8880円なので、片道4440円以上の距離を乗れば、元が取れます。
東京発 東北方面
- 東北本線:東京ー本宮(240.7km)片道4510円
- 東北新幹線:東京ー福島(272.8km)片道4840円
- 常磐線:東京ー浪江(274.4km)片道4840円
東京発 新潟方面
- 上越新幹線:東京ー長岡(270.6km)片道4840円
東京発 長野方面
- 北陸新幹線:東京ー飯山(252.3km)片道4510円
- 中央本線経由:東京ー信濃大町(270.5km)片道4840円
このようにある程度(250km)の距離を進めば、元が取れる計算になります。
ですので、場合によっては通常の乗車券の購入よりも、週末パスと特急券を組み合わせた方がお得に旅行を楽しめるパターンがあります。
また、旅行の際、観光で立ち寄る場所が複数個所あるときなんかは、週末パスを使った方がお得になるパターンが多いです。
4.週末パスを活用したモデルルート
首都圏エリア発
モデルコース1:新潟経由仙台周遊旅(1泊2日)
週末パスをフル活用したい!という方にオススメなのが「新潟」と「仙台」を1泊2日で巡る旅行です。
例)東京→新潟→余目→新庄→仙台→東京
1日目
- 東京
↓ 上越新幹線 とき号 - 新潟
(新潟でグルメ、観光スポットを堪能) - 新潟
↓ 特急いなほ号 - 村上
(村上駅付近の温泉地「瀬波温泉」で1泊)
2日目
- 村上 11:14発
↓ 「のってたのしい列車」快速 海里 - 余目 13:16着 13:40発
↓ 陸羽西線 代行バス - 新庄 14:51発 15:00発
↓ 快速 湯けむり号 - 仙台 17:40着 19:31発
(仙台で牛タンを堪能)
↓ 東北新幹線 はやぶさ号 - 東京 21:04着
モデルコース2:長野・新潟周遊旅(1泊2日)
次のモデルコースは、信州の長野県を満喫しつつ新潟県からの日本海と日本酒を楽しめるモデルコースを考えました。
1日目
- 東京
↓北陸新幹線 - 長野
↓「のってたのしい列車 リゾートビューふるさと」 - 松本
↓特急しなの号 - 長野
2日目
- 長野
↓北陸新幹線 はくたか号 - 上越妙高
↓「のってたのしい列車 越乃Shu*Kura」 - 十日町
↓「のってたのしい列車 おいこっと」 - 長野
↓北陸新幹線 - 東京
モデルコース3:山梨・長野周遊旅(日帰り)
モデルコース3は「日帰り」で利用で行ける「山梨県・長野県」を巡るルートです。
このルートにも、小海線で活躍する「のってたのしい列車 HIGH RAIL1375」を入れてみました。
また「鉄道三大車窓」の姨捨駅から見る「善光寺平の景色」もコースに組み込んでみました。
昼の景色も夜の夜景も美しいですので、天気の良い時間に行ければベストです。
- 新宿
↓ 中央線特急あずさ号 - 小淵沢
↓「のってたのしい列車 HIGH RAIL 1375」 - 佐久平
↓ 北陸新幹線 あさま号 - 長野
↓ 普通列車・「のってたのしい列車 ナイトビュー姨捨」 - 姨捨
↓ 普通列車・「のってたのしい列車 ナイトビュー姨捨」 - 長野
↓ 北陸新幹線 - 東京
5.実際に利用した感想
利用日
- 2024年3月3日、4日
利用区間
- 3月3日
大宮〜古河〜小山〜大宮〜熊谷〜大宮 - 3月4日
大宮〜福島〜山形〜仙台
普通乗車券で利用した場合の価格
- 3月3日:3030円
- 3月4日:6600円
合計:9630円(割引率:約8%)
今回の行程では、JR東日本で開催されていた「スタンプラリー」に参加をしており、1日目の利用が少し少ないので割引率は低めですが、2日目には仙台まで利用をしたので合計で定価より約8%安くなる結果になりました。
フリーパスなので、途中下車は何回でも、OKという特色を活かすことによって、鉄道を通して出会ったことのない景色や風景を楽しめることもあります。
今回は、スタンプラリーメインでの利用でしたので次回利用する時は沢山の列車に乗ってみようと思います。
6.よくある質問集
週末パスを使う際によくありそうな質問をまとめてみました。
- 東海道新幹線には乗れますか?
→乗れません。乗れるのは、東北・上越・山形・北陸(上越妙高まで)新幹線です。 - えきねっとと併用することはできるか?
→えきねっとで予約した特急券は、週末パスと併用して使うことが出来ます!
のってたのしい列車シリーズも週末パスで乗れるので、ぜひ乗ってみてください! - 地方私鉄に乗る場合は、どうすればいいの?
→乗車時に駅の係員さんに週末パスを提示することで乗車することが出来ます。 - 週末パスが不要になってしまった。
→有効期間開始日前日又は有効期間内、未使用に限って、JR東日本のみどりの窓口で手数料220円を引いて払い戻しすることが出来ます。
使用後の払い戻しはできません。
7.まとめ
以上、週末パスの解説をしていきましたがいかがだったでしょうか。
首都圏発の乗り放題パスとして唯一定期的に発売されるきっぷになっております。
東京から1泊2日旅行や、鉄道を乗りつぶす人にとっては、とても重宝するおとくなきっぷになっております。
是非、「週末パス」を活用して家族旅行等の旅行をお得に楽しみましょう。