お得なきっぷ

【ぷらっとこだまより安い】EXこだまグリーン早特3

皆さんは東海道新幹線を利用する際、いつも「のぞみ」を使っていませんか?

急ぐ旅もいいですが、たまには「各駅停車で」「安く」「グリーン車に」乗って旅行してみるのはいかがでしょうか?

今回は、「のぞみ号普通車指定席」より安い「スマートEX」で予約できる「EXこだまグリーン早特3」をご紹介します。
また、
価格が安いで有名な「ぷらっとこだま」とも比較していきます。

1.スマートEXとは

まずは「EXこだまグリーン早特3」が購入できる場所をご紹介します。

それは、「スマートEX」です。
(※「EX予約」でも購入はできます)

「スマートEX」は、JR東海が運営する新幹線の乗車券・特急券をインターネットで予約できるサービスです。
無料で会員登録を行うことができて、アプリで素早く新幹線の予約ができて、さらに「スマートEX」の早割商品を予約ができるメリットもあります。

全国の新幹線全てが予約できる訳ではなく、予約できる新幹線の路線と区間が限られているのが特徴です。

予約できる新幹線
  • 東海道新幹線:東京〜新大阪
  • 山陽新幹線:新大阪〜博多
  • 九州新幹線:博多〜鹿児島中央
予約できない新幹線
  • 北海道新幹線
  • 東北新幹線
  • 秋田新幹線
  • 山形新幹線
  • 上越新幹線
  • 北陸新幹線
  • 西九州新幹線

「東海道新幹線」に特化しつつ、乗り入れを行っている「山陽新幹線」、山陽新幹線に乗り入れを行っている「九州新幹線」の予約ができるサービスになっています。

2.EXこだまグリーン早特3とは

スマートEXで早割商品として発売されているのが「EXこだまグリーン早特3」です。

出発日の3日前までの予約で、「こだま」の「グリーン席」をで利用する際にお得な価格で利用できる商品です。
さらに他の商品とは違い、設定区間が多く短距離の利用でも「EXこだまグリーン早特3」を利用することが出来ます。

商品概要・利用条件

対象列車

東京〜名古屋・新大阪間の「こだま号」の全列車
(※朝・夜に運行される「三島発着」「静岡発着」「浜松発着」の「こだま号」も対象)

設定区間・割引価格(大人料金グリーン車で表示)

EXこだまグリーン早特3は、多くの区間で設定があります。
下記に記載している区間以外は、全て割引が設定されている区間になります。

設定されていない区間
  1. 隣り合った駅同士の区間(例:新横浜ー小田原間・新大阪ー京都間など)
  2. 東京ー新横浜間
  3. 三島ー静岡間
  4. 静岡ー掛川間
  5. 豊橋ー名古屋間

主な設定区間と価格、所要時間

東京・品川発着
  • 東京・品川⇔静岡:6140円(通常8740円)
    →2600円引き(約29%引き) 所要時間:約1時間20分
  • 東京・品川⇔名古屋:9170円(通常14570円)
    →5580円引き(約37%引き) 所要時間:約2時間30分
  • 東京・品川⇔京都:11200円(通常18720円)
    →7520円引き(約40%引き) 所要時間:約3時間40分
  • 東京・品川⇔新大阪:11410円(通常19270円)
    →7860円引き(約40%引き) 所要時間:約4時間
新横浜発着
  • 新横浜⇔静岡:5570円(通常7970円)
    →2400円引き(約30%引き) 所要時間:約1時間
  • 新横浜⇔名古屋:9060円(通常14090円)
    →5030円引き(約35%引き) 所要時間:約2時間20分
  • 新横浜⇔京都:11100円(通常18050円)
    →6950円引き(約38%引き) 所要時間:約3時間15分
  • 新横浜⇔新大阪:11310円(通常18940円)
    →7630円引き(約40%引き) 所要時間:約3時間30分
静岡発着
  • 静岡⇔名古屋:6350円(通常8740円)
    →2390円引き(約27%引き) 所要時間:約1時間10分
  • 静岡⇔京都:9040円(通常14090円)
    →5050円引き(約35%引き) 所要時間:約2時間10分
  • 静岡⇔新大阪:9170円(通常14750円)
    →5580円引き(約37%引き) 所要時間:約2時間30分
名古屋発着
  • 名古屋⇔京都:5320円(通常7970円)
    →2650円引き(約33%引き) 所要時間:約1時間
  • 名古屋⇔新大阪:6090円(通常8740円)
    →2650円引き(約30%引き) 所要時間:約1時間10分

以上のような結果になりました。
遠ければ遠いほど、商品の割引率が高くなる傾向にありました。
にしても、最大40%OFFで東海道新幹線こだま号のグリーン車に乗れるのはお得すぎだと感じます。

ですが、こだまであるために「東京〜新大阪」の所要時間が「4時間」とのぞみよりも1時間30分ほど時間を要するのでのんびり移動する人向けだと考えます。

利用期間の除外日

EXこだまグリーン早特3には、予約ができない除外日が存在します。

言わずもがなですが、「年末年始・ゴールデンウィーク・お盆」の期間中は、商品の設定、発売がありません。

2023年度でいうと、

  • 4月28日(金)〜5月7日(日):10日間
  • 8月9日(水)〜8月20日(日):12日間
  • 12月28日(木)〜1月8日(月):12日間

以上の34日間が「EXこだまグリーン早特3」の発売除外日となっています。
恐らく、2024年度も発売があるようだったら、同じような日付が発売除外日となるので、旅行・帰省をする際は計画的に予約をしましょう。

3.「ぷらっとこだま」との違い

こだまの商品として類似しているのが「ぷらっとこだま」です。
かなり似ている商品ですが、大きな違いがありますのでご紹介していきます。

価格の違い

違いの1つ目は、「価格」です。
東京ー新大阪間を例にして、通常期の値段を比較すると差額は「890円」あります。

「EXこだまグリーン早特3」の方が安くなっていますが、「ぷらっとこだま」にも様々なメリットがあります。

「旅行商品」と「お得なきっぷ」の違い

大きな違い2つ目は、「旅行商品」「お得なきっぷ」の違いです。

ただいま紹介している「EXこだまグリーン早特3」はJR東海の「スマートEX」で発売されている「お得なきっぷ」に該当します。

対して、「ぷらっとこだま」は「JR東海ツアーズ」から発売されている「募集型企画旅行」と言われる「旅行商品」になります。

「ぷらっとこだま」は「スマートEX」での予約ではなく、「JR東海ツアーズ」のサイトで予約することができます。

商品の括りの違いで、予約できる期間の長さや列車の変更・払い戻しの取り扱いに違いがあります。

予約期間・払戻・変更の違い

「EXこだまグリーン早特3」は、乗車日の1ヶ月前の10時から3日前まで予約ができ、変更は同種の商品であれば差額なしで違う列車に変更ができ、違う商品(EXのぞみグリーン早特3など)に変更する場合は差額のみで可能であり、変更に対する手数料はありません。

また、払い戻しについても区間によって「特定額」が設定されています。

対して「ぷらっとこだま」は、乗車日の1ヶ月前の11時から前日の22時まで購入することができます。

「ぷらっとこだま」は「列車の変更ができません」
変更をしたい場合は、取消を行った後、再予約しなくてはなりません。ここが「EXこだまグリーン早特3」との大きな違いです。

払い戻し(取消)は、旅行商品ということもあり旅行パックと似た料率になっています。

旅行開始日(乗車日)の前日から起算して11日目に当たる日以前
→取消料:無料

旅行開始日(乗車日)の前日から起算して10日目に当たる日以降
→取消料:旅行代金の20%

旅行開始日(乗車日)の前日から起算して7日目に当たる日以降
→取消料:旅行代金の30%

旅行開始日(乗車日)の前日
→取消料:旅行代金の40%

旅行開始日(乗車日)の当日
→取消料:旅行代金の50%

旅行開始後の取消、無連絡不参加
→取消料:旅行代金の100%

となっています。早めに予約をして、早めに取消をすればダメージが少なくすみますが、ぎりぎりで予約の取消をしてしまうとかなりの取消手数料がかかってしまうので要注意です。

「ぷらっとこだま」は、前日の22時まで予約ができますので繁忙期や予約がすぐ埋まりそうでなければ、乗車日ぎりぎりの予約で良いと思います。

発売設定日の違い

「EXこだまグリーン早特3」は、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆の時期の発売がありません。
「ぷらっとこだま」では、「年末年始・ゴールデンウィーク・お盆」と言った最繁忙期でも発売をしています。

この時期の帰省や旅行などは、「ぷらっとこだま」で安くお得に新幹線に乗れる可能性があります。
最繁忙期のため、満席や売り切れ等のリスクがありますので、予定が決まっていたら早めに予約することをおすすめします。

1ドリンク引換券の有無

「EXこだまグリーン早特3」には、乗車券とこだまのグリーン車の特急券しかついていません。

しかし、「ぷらっとこだま」は、乗車券、こだま号の特急券に加えて「1ドリンク引換券」がついています。
これは、JR東海の駅構内の売店で1本好きな飲み物と引き換えることができます。
ソフトドリンクはもちろんのこと、缶ビールのロング缶等にも交換が出来るんだとか。

引換券をゲットしたら、欲しい飲み物に使えるかどうかも合わせて確認するといいでしょう。

比較まとめ

このように「EXこだまグリーン早特3」「ぷらっとこだま」では意外と違いが大きくあったように思えます。

特に「年末年始・ゴールデンウィーク・お盆」の時期でも購入できる「ぷらっとこだま」は強いなと感じました。
しかし柔軟に予約の変更ができたり、ICカードでの乗車ができたりする「EXこだまグリーン早特3」も旅行をする人にとっては、とても便利なものに思えます。

価格差は、若干「EXこだまグリーン早特3」の方が安いですが、1ドリンク引換券が付いている「ぷらっとこだま」と大差ないなと感じます。

4.EXこだまグリーン早特3の予約方法・注意点

予約方法

  1. スマートEXに会員登録をする。
    会員登録は無料で出来ます。
    (メールアドレスとクレジットカードの番号が必要になります)
  2. EXアプリをダウンロードする。
    (パソコン、ブラウザ版でも購入は可能です)
  3. 乗車日3日前以降の日付を選択し、人数は1人以上で検索する
  4. 乗車したい「こだま」を選択
  5. 「EXこだまグリーン早特3」に「〇」又は「△」があれば、選択(「×」の場合は満席で選択不可能)
  6. 座席を選択して、確認画面へ
  7. 乗車日、乗車列車、座席、クレジットカード番号を確認して、購入するを押すと決済完了します。

注意点

ギリギリに購入しようとしても買えない

3日前までの予約でお得に買えますが、東海道新幹線を格安で乗れることもあり、満席になるのがかなり早めになっています。
予め旅行の日程が決まっている場合は、1ヶ月前の10時前には画面の前でスタンバイしておくことをおすすめします。

繁忙期には発売がない

先程も概要のところでもご紹介しましたが、「年末年始・ゴールデンウィーク・お盆」の時期にはそもそもの発売がありません。

繁忙期に東海道新幹線を利用される方は「えきねっと×ビューゴールドプラス決済」がおすすめです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

払い戻し手数料は特定額、柔軟な変更が可能

変更は何回でも無料、払い戻しは1席あたり特定額となっています。
乗車列車を変えたい場合は、列車の予約を変更することが出来ます。

変更する場合 同じ券種、同じ区間の場合


EXこだまグリーン早特3「こだま703号 東京→新大阪」

EXこだまグリーン早特3「こだま715号 東京→新大阪」

のような同じ種類で同じ区間であれば、差額なしで何度でも変更が可能です。

変更する場合 同じ券種、違う区間の場合


EXこだまグリーン早特3「こだま703号 東京→新大阪」

EXこだまグリーン早特3「こだま701号 東京→名古屋」

以上のような場合は、差額が必要になります。
クレジットカードで決済している場合は、1度購入した金額を全額払い戻し扱いになり、新たに変更した区間の金額が決済されます。
(※払戻扱いにならず手数料はかかりません。)

変更する場合 違う券種、違う区間の場合


EXこだまグリーン早特3「こだま703号 東京→新大阪」

スマートEX「のぞみ1号 東京→博多」

以上のような場合も、差額が必要になります。
クレジットカードで決済している場合は、1度購入した金額を全額払い戻し扱いになり、新たに変更した区間の金額が決済されます。
(※払戻扱いにならず手数料はかかりません。)

5.まとめ

「EXこだまグリーン早特3」は格安かつ快適に移動ができる手段になっています。しかし「のぞみ」のような速さを求める人には向いていない移動手段とも言えます。

最繁忙期である「年末年始・ゴールデンウィーク・お盆」の時期は発売がありませんが、それ以外の日程であれば予約購入が可能です。

類似している「ぷらっとこだま」との違いを理解しつつ、安く快適に利用できる旅行を計画しましょう。

鉄道トラベラー
ゼロ
ご覧いただきありがとうございます! 2022年12月JR全線完乗達成。 これまでの鉄道旅の経験をもとに、真の日本の魅力を伝えていくことをモットーにブログサイトを開設! 旅の経験を活かし、列車の乗り方、お得なきっぷの解説、実際の鉄道旅の様子などを日々更新中!