福島県会津地方最大の都市「会津若松」から東京方面へのアクセス方法が2パターンあることをご存知でしょうか？
今回は、
- 会津若松から東京方面へ向かう2ルートの概要
- 会津若松から東武線の浅草まで1枚の乗車券で行ける「4社連絡乗車券」
のご紹介をしていきます。
1.会津若松から首都圏・東京へのアクセス
まず初めに、会津若松から鉄道を利用して東京方面に向かう場合
- 磐越西線・東北新幹線ルート
- 会津鉄道・東武特急リバティルート
が存在します。
①磐越西線・東北新幹線ルート
定番のルートである「磐越西線・東北新幹線ルート」は、
磐越西線にて福島県内人口1位の「郡山」を目指し、郡山にて東北新幹線に乗り換えて東京へ向かうルートです。
会津若松（磐越西線）郡山（東北新幹線）東京
磐越西線の指定席
磐越西線の「会津若松〜郡山」間には「快速あいづ」という「座席指定席」付きの快速列車が運行しています。
もちろん「快速列車の指定席」なので「青春18きっぷ」の利用も可能です。
会津若松発の座席指定席付き「快速あいづ」の時刻
- 「快速あいづ2号」会津若松 8:30発→郡山 9:34着
- 「快速あいづ4号」会津若松 13:30発→郡山 14:36着
- 「快速あいづ6号」会津若松 17:30発→郡山 18:36着
の3本が運行中です。
座席指定券は、
- JR東日本の指定席券売機
- えきねっと
- みどりの窓口
で購入することが出来ます。
運賃（通常期）
会津若松ー東京都区内 乗車券：5170円
会津若松ー郡山 指定席券：530円
郡山ー東京 新幹線特急券（指定席）：4270円
合計：9970円
所要時間
約2時間54分
②会津鉄道・東武特急リバティルート
一方でこちらの「会津鉄道・東武特急リバティルート」はマイナーなルートです。
ゴールは、東京駅ではなく「東武鉄道 浅草駅」になります。
会津若松から浅草までの「乗り換え回数は1回」で東北新幹線ルートと一緒です。
主な経由地は、
- 芦ノ牧温泉
- 湯野上温泉
- 会津田島
- 湯西川温泉
- 川治温泉
- 鬼怒川温泉
- 下今市
- 栃木
- 春日部
- 北千住
で、主に「南会津地域」「栃木県西部」の需要に応じたルートです。
会津若松から浅草までの有効本数
- 会津若松 9:02発→会津田島→浅草14:15着
- 会津若松 11:26発→会津田島→浅草16:16着
- 会津若松 12:50発→会津田島→浅草18:15着
- 会津若松 16:24発→会津田島→浅草21:05着
以上の4本が有効本数になります。
③の会津若松 12:50発は「会津田島」での乗換時間が1時間あるので、会津田島の散策ができます。
運賃
乗車券（会津若松〜浅草）：4780円
特急券（会津田島〜浅草）：2340円
合計：7120円
所要時間
最速4時間40分
「東北新幹線ルート」と「特急リバティルート」を比較した場合、圧倒的に新幹線が早く着きますが、温泉地を通る会津鉄道を経由しても楽しい旅行にできると思います。
会津若松で購入できる「東武線経由の浅草までの乗車券」であれば、
会津鉄道沿線の温泉地に1泊して、翌日浅草まで移動するという手段も出来ますので、様々検討してみてください。
次の章では、
会津若松で購入できる「東武線経由の浅草までの乗車券」
の概要、購入方法をご紹介していきます。
3.4社連絡乗車券とは
会津若松で購入できる「東武線経由の浅草までの乗車券」の正体は
「4社連絡乗車券」
です。
「4社連絡乗車券」の概要
この乗車券は、
- JR東日本
- 会津鉄道
- 野岩鉄道
- 東武鉄道
4社の乗車券がセットになっているきっぷです。
本来であれば、各会社線ごとに購入しなければならないのですが、旅客流動がそれなりにあるようなのでこのようなきっぷが発売されていると思われます。
発売駅
発売駅も限られており、
東武鉄道発であれば、
浅草、北千住、春日部、栃木、新鹿沼、下今市、鬼怒川温泉、東武日光
の9駅
JR発は、
会津若松
の1駅
計10駅のみでしか発売されていません。
この乗車券を利用して旅行をされる際は、購入時間等に余裕を持つことをおすすめします。
購入方法
今回は、JR発の乗車券だったので
JR会津若松駅 みどりの窓口
で購入しました。
会津若松駅には、紫色の指定席券売機があるのですが、そこでは購入出来ませんでした。
みどりの窓口に問い合わせたところ、慣れた手つきで発行してくださいましたので、普段から発売されていることが想像できます。
また、みどりの窓口での発売でしたので「クレジットカード」の利用も出来ました。
東武鉄道発で購入する場合、クレジットカードが利用できないとの情報もありますので、東武鉄道発の場合は注意が必要です。
4.実際に「4社連絡乗車券」を利用した感想
今回は、「会津若松〜下今市」までの乗車券を購入しました。
本来の利用区間は「会津若松〜鬼怒川温泉」までだったのですが、
この乗車券は
「101キロ以上の区間があると途中下車ができる」
というメリットがあったので、ギリギリ101キロ以上ある「下今市」まで伸ばして購入しました。
JR東日本、会津鉄道、野岩鉄道、東武鉄道の各駅引き返さない限りは途中下車ができるようなので、南会津地域の観光の立ち寄りにも最適な乗車券です。
今回は実際に乗り換えの際に「会津田島駅」に途中下車をしてみました。
駅前ものどかな雰囲気が広がっており、心休まる場所だなと感じました。
この他、
- 「芦ノ牧温泉」
- 「湯野上温泉」
と言った駅は元々人気ですので、利用する際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
近年はインバウンドのお客さんで賑わっているそうなので、南会津地域の良さが海外にもバレつつあります。
実際に、会津若松からの普通列車に乗車した際には、アジア系の観光客の方が多数乗車されており、車内が賑わっていました。
5.まとめ
今回は、
- 会津若松から東京までの2つのルート
- 会津若松から東武鉄道の浅草まで1枚の乗車券で行ける「4社連絡乗車券」
のご紹介をしました。
特に東京まで急ぎであれば、東北新幹線ルートの一択になりますが、
- 旅気分を味わいたい
- 温泉に入りたい
- 普段途中下車しない所に降りてみたい
という方には、
「会津鉄道、東武特急リバティルート」はかなりオススメです。
1泊2日でもよし、日帰りでもよし、乗車券はいつでも取り扱いの駅で発売をしているので、日付を選ばずに旅行することが出来ます。
是非活用して、南会津地域のまだ観ぬ景色を観に行きましょう。
