交通

【1日2往復】新潟〜会津若松間の高速バスに乗ってみた

1.新潟から各都市への交通アクセス事情

新潟から他県の各都市へ向かう場合、交通アクセスの難易度がかなり高いなと感じます。

新潟から首都圏方面

  • 新潟〜高崎〜大宮〜東京

上越新幹線が毎時1本は出ているので難易度は高くありません。

新潟から日本海側方面

  • 新潟〜酒田〜秋田

特急いなほ号でアクセスできますが、

  • 酒田行は1日◯往復
  • 秋田行は1日2往復

の運転であり、比較的本数の多い部類になります。

新潟から北陸方面

  • 新潟〜上越妙高(乗り換え)〜富山〜金沢〜福井〜敦賀

新潟発の特急しらゆき号と北陸新幹線はくたか号の乗り継ぎが必要になり、直通列車は存在しません。
有効本数も1日4往復のみと時間帯も限られています。

新潟から福島、仙台方面

鉄道で、新潟から東北地方太平洋側の地域へ移動する場合の難易度はかなり高いものになります。

鉄道の場合

上越新幹線で大宮まで向かい
東北新幹線に乗り換えて、福島•仙台方面へ向かうのが最速になります。

高速バスの場合

  • 新潟〜仙台線
  • 新潟〜郡山線
  • 新潟〜会津若松線
  • 新潟〜山形線

が存在しました。

  • 仙台行は1日4往復
  • 郡山行は1日2往復
  • 会津若松行は1日2往復
  • 山形行は1日2往復

とかなり本数が限られています。

今回は、新潟〜東北方面へ向かう「新潟〜会津若松線」に実際に乗車してきましたので取り上げていこうと思います。

2.新潟〜会津若松のアクセスと概要

新潟〜会津若松間は古くより首都圏〜新潟を磐越西線経由で結ぶ路線の一つとして担っていました。

しかし首都圏〜新潟への鉄道輸送は、上越線の開通や上越新幹線の開通に伴い、谷川岳を貫く路線たちに明け渡すことになります。

現在では、大半の区間を占める「磐越西線」はローカル路線となり地元地域の方の足として活躍しています。

【鉄道】

現在、鉄道での新潟〜会津若松間の直通列車は1日1往復になっています。
磐越西線の起点駅である「新津駅」での乗り換えを行うことによって1日6往復の本数があることになります。

新潟〜会津若松間の有効本数

新潟発

①新潟 5:14発→(新津乗り換え)→会津若松 8:47着
②新潟 8:55発→(新津乗り換え)→会津若松 11:59着
③新潟 11:07発→(新潟乗り換え)→会津若松14:08着
④新潟 15:47発→(新津乗り換え)→会津若松 18:59着
⑤新潟 17:07発→(新津乗り換え)→会津若松 20:11着
⑥新潟 20:07発→会津若松 22:49着

会津若松発

①会津若松 5:28発→新潟 8:21着
②会津若松 6:46発→(新津乗り換え)→新潟 9:55着
③会津若松 9:48発→(新津乗り換え)→新潟 12:40着
④会津若松 14:33発→(新津乗り換え)→新潟 17:35着
⑤会津若松 16:39発→(新津乗り換え)→新潟 19:40着
⑥会津若松 18:35発→(新津乗り換え)→新潟 21:26着

調べた結果、鉄道では新津乗り換えの列車も含めると1日6往復の運転があることがわかりました。

運賃

片道2310円

営業キロ数が101km以上を越えている為、経路内の各駅に途中下車することができます。

所要時間

新潟→会津若松間:最速2時間42分
会津若松→新潟間:最速2時間51分

鉄道では、乗り換えがあるものの1日6往復分の利用チャンスがあることを考えるとある程度行程に幅を効かせることができるかなと感じました。
また、運賃もこの前後の区間もJRを利用する場合であれば通算させることできるメリットもありますので活用したいところです。

しかし、所要時間が平均で3時間前後という点や「新津駅での乗り換えが必要」という点ではデメリットにも感じます。
自分にあった利用方法を考えることが大切だと感じました。

【高速バス】

高速バスは、「新潟交通」と「会津バス」の共同運行便になっています。

新潟〜会津若松間の本数

新潟発

①新潟駅前 7:15発〜会津若松駅前 9:12着
②新潟駅前 18:50発〜会津若松駅前 20:47着

会津若松発

①会津若松駅前 10:00発〜新潟駅前 11:56着
②会津若松駅前 14:45発〜新潟駅前 16:41着

運賃

片道2100円
先着順座席定員制で事前の乗車券の購入は不可

支払いは現金のみ

所要時間

新潟駅前→会津若松駅前:1時間57分
会津若松駅前→新潟駅前:1時間56分

高速バスは1日2往復しか運行されていないというのがデメリットですが、時間が合えばかなり快適な移動が約束されます。
乗り換えもなく、目的地の会津若松へ連れて行ってくれますし、途中にも停留所が設置されていますので、幹線道路沿いの地元の方にも利用しやすくなるように工夫されているなと感じました。

座席定員制であり、事前に予約ができません。
当日になってバス停で待っていても繁忙期等は乗れない可能性も考えられるので、そこはかなりの悩みや不安になると思います。

会津若松行きの始発は、「万代シテイバスセンター」になるので心配な方はここから乗るのも一つの手段かもしれません。

3.新潟、会津若松から先の乗り換え

新潟駅前からの乗り換え

【上越新幹線】

新潟駅前 11:56着の場合

上越新幹線 12:27発 とき320号 東京行

新潟駅前 16:41着の場合

上越新幹線 17:04発 とき332号 東京行

【在来線】

新潟駅前 11:56着の場合

信越本線
12:07発 長岡行
13:06発 特急しらゆき6号 上越妙高行

白新線
12:41発 特急いなほ5号 酒田行
12:45発 新発田行

越後線
12:21発 吉田行
12:41発 内野行

新潟駅前 16:41着の場合

信越本線
17:03発 快速 直江津行
17:07発 新津行
17:20発 長岡行

白新線
17:23発 村上行
17:39発 豊栄行
17:58発 特急いなほ9号 酒田行

越後線
17:04発 柏崎行
17:24発 内野行

会津若松駅前からの乗り換え

【在来線 郡山方面】

会津若松駅前 9:12着の場合

9:30発 快速 郡山行

会津若松駅前 20:47着の場合

21:01発 郡山行

【在来線 会津田島•鬼怒川温泉•只見線方面】

会津若松駅前 9:12着の場合

11:36発 リバティリレー136号 会津高原尾瀬口行

会津若松駅前 20:47着の場合

21:10発 会津田島行
21:46発 会津川口行

上記のような結果になりました。
このように接続するであろう列車には、特急等が含まれており高速バスからの乗継も考慮されているのではないかなと感じることが出来ました。

高速バスは、コロナ禍後に1日2往復に減便されてしまい、乗れる時間が限られていますが、

鉄道よりも

所要時間が短い
運賃が安い

といった強みも持っていますので、是非活用していただきたいと思います。

4.実際に高速バスに乗車した感想

今回は、「新潟駅前→会津若松駅前」までの区間に乗車しました。

新潟駅前 7:15発

定刻通りに到着し、当停留所から乗車したのは約10人程でした。
既に1名乗車されている方がいたので、平日であれば平均で10〜15人程の乗客数なのかもしれません。

運賃は下車時に支払うようなので、扉が開いたら乗ります。

途中、いくつかの停留所に止まりながら会津若松を目指します。

車内は、4列シートで座席には

  • ドリンクホルダー
  • USB充電器
  • 車内Wi-Fi

が備わっています。
トイレは車内にはありませんでした。

「津川インター前停留所」発車後に、上川PAでのトイレ休憩を希望される方は降車ボタンを押してくださいとのアナウンスが入り、降車ボタンが押されない場合は通過する旨の放送もありました。

会津若松駅前 9:10頃着

定刻より約4分遅れて到着をしました。
新潟市内の道が渋滞していた影響を受けたままでした。
ダイヤがかなりタイトに作られている印象を受けました。

しかし、道路事情により変化するものなので誤差に過ぎません。

安全運行で目的地まで届けてくださった運転手さんに感謝です。

5.まとめ

今回は、「新潟〜会津若松」へのアクセス方法をご紹介していきました。

鉄道でも高速バスでも行ける「会津若松」へのアクセスは調べてみると本数の少なく難しいなと感じます。

鉄道、高速バス共に強みがありますので、皆様の移動の際の参考になれば幸いです。

上手くこの2つの公共交通機関を活用して効率的に旅行にいきましょう。

鉄道トラベラー
ゼロ
ご覧いただきありがとうございます! 2022年12月JR全線完乗達成。 これまでの鉄道旅の経験をもとに、真の日本の魅力を伝えていくことをモットーにブログサイトを開設! 旅の経験を活かし、列車の乗り方、お得なきっぷの解説、実際の鉄道旅の様子などを日々更新中!