皆さん、高速道路に乗り放題パスがあるのをご存知でしょうか?
電車の乗り放題パスと同様に高速道路を利用する際にも乗り放題になるフリーきっぷが存在します。
今回は、そんな「高速乗り放題パス」の「信州めぐりフリーパス」を利用して車で長野県へドライブしてきましたので、実際に使った感想やフリーパスの購入方法について解説していきます。
1.「信州めぐりフリーパス」とは
今回利用したのは、「信州めぐりフリーパス」です。
「ドラぷら」や「速旅」で検索すると、ETCを活用した高速乗り放題パスが出てきます。
乗り放題のフリーパスが販売されているエリアは、北海道、東北、関東、北陸、信州とあります。
詳しくは、「ドラぷら」や「速旅」の公式サイトよりご確認ください
2.利用方法・料金
利用可能期間
2023年4月1日(土)〜2024年3月31日(日)
申し込み期限
出発日の最初の出口インターチェンジを通過するまでの申し込み
利用期間
出発日から連続する2日間もしくは3日間
利用期間除外日
2023年12月26日(火)〜2024年1月4日(木)
利用料金
首都圏エリアから出発
「速旅」の信州めぐりフリーパス公式サイトより引用
2日間
普通車:8700円
軽自動車等:6600円
3日間
普通車:9700円
軽自動車等:7600円
※往路・復路では必ず中央道・関越道方面からの利用必須
東名・新東名・中部横断自動車道・東富士五湖道路を経由しての利用は、通常の高速料金が請求されます。
名古屋エリアから出発
2日間
普通車:10000円
軽自動車等:8000円
3日間
普通車:11000円
軽自動車等:9000円
※往路・復路では必ず中央道方面(瑞浪IC)からの利用必須
東名・新東名・中部横断自動車道を経由しての利用は、通常の高速料金が請求されます。
長野県内からの出発
2日間
普通車:5600円
軽自動車等:4600円
3.利用時の注意点
事前に会員登録とETCカードの番号登録が必要
「信州めぐりフリーパス」を利用する際には、事前にNEXCO中日本の「速旅会員」になり、ETCカードの番号を登録する必要があります。
年会費は無料で、会員登録は約5分程度で終了するものです。
ETCカードの番号登録は、お持ちのETCカードを準備して、番号を入力するだけです。
意外と簡単に出来るので、「信州めぐりフリーパス」を利用予定の方は、会員登録を済ませてしまいましょう。
NEXCO中日本の「速旅会員」の登録はこちらから
信州めぐりフリーパスを事前に購入が必要
鉄道を利用する際、事前に駅で切符を買う要領で、NEXCO中日本の速旅の公式サイトから「信州めぐりフリーパス」の購入が必要になります。
「出発日の最初の出口インターチェンジを通過するまでの申し込み」が申し込みの期限となりますが、予定が決まっているのであれば、前日までにインターネットから公式サイトにアクセスして購入しておきたいところです。
出口のインターチェンジを出てから購入しても、乗った分は、フリーパス内に反映されないので忘れない内に購入しておきましょう。
「信州めぐりフリーパス」の購入はこちらから
4.信州めぐりフリーパスと普通に使った場合の比較
ここからは首都圏発を例にして、普通に高速道路を利用するとどのくらいの料金がかかるかを見ていきましょう。
片道の金額を出しているので、往復で利用する場合は2倍にして考えてみてください。
首都圏発の場合
主な区間の片道料金(普通車ETC利用で計算)
練馬⇔佐久
平日:4080円
休日等:3210円
練馬⇔長野
平日:5150円
休日:3940円
練馬⇔信州中野
平日:5550円
休日:4220円
八王子⇔諏訪
平日:3810円
休日:2670円
八王子⇔松本
平日:4540円
休日:3180円
八王子⇔飯田
平日:5390円
休日:3770円
上記のように首都圏版で見ても、フリーエリア内最初のインターチェンジで降りても往復で2日間のフリーパスではほぼ元が取れるような仕組みになっています。
首都圏→長野県内の複数IC利用→首都圏というような行程を組んでしまえば、大幅にお得に利用できること間違いありません。
5.実際に利用してみて
利用日:2023年10月5日(1日間)
利用自動車:軽自動車(ウェイク)
今回は
- 日帰りでの利用
- 首都圏版の2日間フリーパス
- 八王子発着
というような条件で「日帰り長野ドライブ」をしてきました。
利用区間
1区間目
八王子IC→伊那IC(ETC通常価格:3620円)
スタートは八王子でレンタカーは「タイムズカーシェア」の車をレンタルしました。
八王子ICまでの道が少し混雑をしていましたが、八王子から中央自動車道に乗ってからは、スムーズに進むことが出来ました。
途中の休憩は、「諏訪湖SA」で取りました。
ここで、諏訪湖を眺めつつ、昼食を取りました。
「諏訪湖SA」名物の「山賊シビカラらーめん」
お値段は「1100円」とラーメンとしては標準的なお値段で山賊焼きがラーメンに乗っているのが特徴です。
そして、伊那ICからは国道等を通り、分杭峠へ
ここは、「ゼロ磁場」という日本屈指のパワースポットだそうです。
ここは、公共交通機関が通っていない秘境で「粟沢駐車場」という場所まで車で向かい、伊那市が運営している「分杭峠行きのシャトルバス」に乗り換えます。
シャトルバスは大人1人往復1000円です。
運行間隔は、1時間に1本程度で終バスは14時頃でした。
結構早くに営業を終えてしまうので、行く予定の方は時間に余裕を持って向かってください。
2区間目
伊那IC→小布施スマートIC(ETC通常価格:2690円)
伊那からは再び中央自動車道を利用し、長野市内を通り越して、長野県北部へ
途中、「善光寺平」を望める「姨捨SA」に立ち寄りました。
夜になると「善光寺平」の夜景が綺麗に見えます。
余談ですが、この付近を走るJR篠ノ井線の姨捨駅は「日本三大車窓」としても有名な駅があるので1度高速を降りて、訪れるのも良い旅の思い出になると思います。
3区間目
小布施スマートIC→豊田飯山IC(ETC通常価格:430円)
小布施では、「道の駅オアシスおぶせ」という所に立ち寄りました。
ここの「道の駅オアシスおぶせ」は、「ハイウェイオアシス」となっており、高速を降りなくても道の駅を利用できる面白い施設となっています。
ここでは、地元小布施の名産品等を取り扱っていますので、気に入った商品があればお土産として購入してみてはいかがでしょう。
4区間目
豊田飯山IC→佐久IC(ETC通常価格:1960円)
豊田飯山IC付近にある「道の駅ふるさと豊田」にも立ち寄り、長野市内方面へと帰路につきます。
途中、フリーエリア内最後の「佐久IC」で途中下車をして、夕御飯を食べて再度上信越自動車道へ
5区間目
佐久IC→あきる野IC(ETC通常価格:3530円)
佐久ICからは「碓氷峠」という関東でも屈指の峠を下り、群馬県、埼玉県と通りレンタカーの返却地「八王子」へと戻りました。
途中、「横川SA」に立ち寄りお土産を購入。「横川SA」の下り線には、往年の横川駅を模したスペースがありますので、立ち寄った際にはぜひ見てください。
ETC通常価格:12230円→信州めぐりフリーパス(2日間):6600円
(通常より46%OFFで旅行可能)
結果、高速は5区間の利用で定価だと12230円分利用しました。
これが後日請求されるカード明細では「ETC 中部地区」という明細で6600円での請求になっていました。
6.まとめ
事前に会員登録や利用登録等の手間はあるものの、約半額の金額で首都圏から信州長野を旅できるのはとてもお得に感じます。
1人でも良いですが、車なので2人3人と複数人でも同じ値段というのがかなりの強みですね。
是非、家族や友人等を誘って、信州・長野への旅に出てみてはいかがでしょうか。