この夏、JR西日本から衝撃のフリーきっぷが発売されることになりました。
その名も
「WESTERポイント全線フリーきっぷ」
です。
このきっぷは、特定の期間に購入できるお得なきっぷであり、名の通り「WESTERポイント」を使わないと購入できないきっぷでもあります。
今回は、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」を深堀りしていきます。
1.「WESTERポイント全線フリーきっぷ」とは
今回ご紹介する「WESTERポイント全線フリーきっぷ」は、この夏のみに購入できるお得なきっぷです。
大きく分けると2種類のきっぷがあり、
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)」
です。
それぞれのきっぷの違いは
- WESTERポイントの必要ポイント数
- 発売期間
- 有効区間
- 新幹線・特急を利用出来る回数
の4つです。
2.「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の概要
それぞれの違いを見ると共に、どちらのきっぷがおすすめかをご紹介します。
「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」
- 必要ポイント数:大人9000ポイント/こども4500ポイント
(こどものみの購入は不可) - 発売期間:2024年7月5日〜2024年9月11日
(利用開始日の当日まで購入可能) - 利用可能期間:2024年7月20日〜2024年9月13日
- 有効期間:3日間
- 新幹線・特急の指定席利用回数:制限なし
「WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)」
- 必要ポイント数:大人1000ポイント+14000円/こども1000ポイント+7000円
(こどものみの購入は不可) - 発売期間:2024年7月5日〜2024年9月10日
(利用開始日の3日前まで購入可能) - 利用可能期間:2024年7月20日〜2024年9月13日
- 有効期間:1日間
- 新幹線・特急の指定席利用回数:6回まで利用可能
それぞれのきっぷの比較
WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント) |
WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント) |
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必要ポイント数 |
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発売期間 |
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利用可能期間 | 2024年7月20日〜2024年9月13日 | 2024年7月20日〜2024年9月13日 |
有効期間 | 3日間 | 1日間 |
指定席利用回数 | 制限なし | 6回まで利用可能 |
この表で比べる限り、3日間利用できて新幹線・特急の指定席も制限なく利用できる「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」版の方がかなりお得と言えそうです。
WESTERポイントを9000ポイントも貯められないし、厳しいなと思った方がいるかもしれません。
諦めるのは早いですよ!
この夏は、WESTERポイント持ってないけど、これから9000ポイント貯めて購入したい!という方は次の章を確認して見てください。
3.WESTERポイントを貯めるには
WESTERポイントを貯める方法は様々なあります。
代表的なものであれば、
- JR西日本が発行する「J-WESTカード」で買い物
- 「J-WESTカード」を利用して「モバイルICOCA」にチャージ
- 「e5489」を利用して新幹線・特急列車のきっぷを購入
- 「モバイルICOCA」等の交通系ICカードを利用してWESTERポイントの貯まるお店で商品の購入
- WESTERポイントの貯まるお店でのポイントカードの提示
等々、挙げればキリがない程貯める方法があります。
ですが、この夏オススメしたいのが現在発売されている
- 「まるっと ひょうご 夏の体験デジタルパス」
- 「神戸・姫路 夏の体験デジタルパス」
の2種類のお得なきっぷを購入し、利用することです。
このきっぷは、2024年夏の「兵庫ディスティネーションキャンペーン」の一環でお得なきっぷが発売されています。
このきっぷの最大の魅力は
「フリーエリア内のJR線内乗車分の運賃が全てWESTERポイント(基本)で還元される」
ということです。
この夏に「兵庫県」を旅することが一番効率よくWESTERポイントを貯められるコツになります。
尚、WESTERポイントが付与されるのは、利用日の翌月末となりますので注意が必要です。
4.東日本エリアから行く場合のおすすめルート
関東からの利用であれば東海道新幹線経由で大阪方面へ向かうのが一般的です。
しかしフリーきっぷを最大限利用したいという場合は、「北陸経由」が最も効果を発揮します。
フリーきっぷは北陸新幹線「上越妙高〜敦賀」間で利用できますが、
「上越妙高で全線フリーきっぷを受け取ることは出来ません。」
「糸魚川〜敦賀」間の北陸新幹線の駅で「全線フリーきっぷ」を受け取ることができます。
しかし、糸魚川・黒部宇奈月温泉の各駅で下車しても北陸新幹線の本数が1時間程度なので、次の新幹線まで時間が空いてしまいます。
そこで、
- 東京方面から来る場合に北陸新幹線を富山まで乗車
- 富山駅できっぷを受け取り
- 後続のつるぎ号で金沢・福井方面を目指す
という方法が1番効率よく旅をすることができると考えます。
5.オススメのモデルコース
①富山〜博多 JR西日本横断コース
まずオススメしたいコースは、JR西日本フリーエリアを最大限活用した横断コースです。
富山〜博多間は
- 北陸新幹線
- 特急サンダーバード
- 山陽新幹線
を乗り継ぐことで横断することができます。
途中の主要都市である
- 金沢
- 福井
- 京都
- 大阪
- 神戸
- 岡山
- 広島
- 山口
- 小倉
を巡ることができます。
主要都市を多数通るので、宿泊施設にも困ることはありません。
また、3日間かけて向かっても良いですし、往復で行って帰ってでも可能です。
2泊3日で往復利用の場合
- 富山
↓ 北陸新幹線 つるぎ号 - 敦賀
↓ 特急サンダーバード号 - 新大阪
(大阪で観光) - 新大阪
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 広島
(広島で観光・宿泊) - 広島
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 博多
(博多で観光と宿泊) - 博多
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 新大阪
↓ 特急サンダーバード - 敦賀
↓北陸新幹線 つるぎ号 - 富山
(博多発富山着でも利用可能)
2泊3日で片道利用の場合
- 富山
↓ 北陸新幹線 つるぎ号 - 敦賀
↓ 特急サンダーバード号 - 大阪
(大阪で観光・宿泊) - 新大阪
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 岡山
(岡山で観光) - 岡山
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 広島
(広島で観光・宿泊) - 広島
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 小倉
(小倉で観光) - 小倉
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 博多
(博多で観光・宿泊)
(博多発富山着でも利用可能)
②新型やくもに乗って夏の山陰へ
2024年4月に岡山〜出雲市間を走る特急やくも号に新型車両が導入されました。
山陰地方には観光地が沢山あり、
島根県では、
- 松江城
- 宍道湖
- 出雲大社
鳥取県では、
- 境港の水木しげるロード
- 由良町の青山剛昌ふるさと館
- 大山隠岐国立公園
といった様々あります。
鳥取へも「米子駅」から普通列車・特急列車に乗り換えて向かうことができます。
新型車両に乗って山陰地方に行ってみてはいかがでしょう
大阪発着 2泊3日山陰巡り旅
- 新大阪
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 岡山
↓ 新型特急やくも号 - 出雲市
(出雲市で観光) - 出雲市
↓ 新型特急やくも号 - 松江
(松江で観光・宿泊) - 松江
↓ 特急スーパーおき・スーパーまつかぜ・普通列車 - 鳥取
(鳥取で観光・宿泊) - 鳥取
↓ 特急スーパーはくと号 - 大阪
博多発着 2泊3日山陰巡り旅
- 博多
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 岡山
↓ 新型特急やくも号 - 松江
(松江で観光・宿泊) - 松江
↓ 特急列車・普通列車 - 出雲市
(出雲市で観光・宿泊) - 出雲市
↓ 新型特急やくも号 - 岡山
↓ 山陽新幹線 のぞみ・みずほ・さくら号 - 博多
③祝・北陸新幹線延伸開業 今行く北陸・能登旅へ
2024年3月に北陸新幹線は金沢から先の福井・敦賀まで延伸開業しました。
石川県には、
金沢の「兼六園」を初め、
- 「ひがし茶屋街」
- 「近江町市場」
- 「金沢21世紀美術館」
能登半島の「和倉温泉」、加賀地方にある「片山津温泉」といった湯どころにも恵まれている地域です。
また富山県には、
- 「富山市ガラス美術館」
- 「高岡大仏」
- 「砺波チューリップ公園」
さらに福井県には、
- 「東尋坊」
- 「福井県立恐竜博物館」
- 「越前ガニ」
さらに「あわら温泉」の湯どころもあり、北陸3県はとても観光しやすい場所になっています。
今一度北陸へ足を運び、海の幸・景色・温泉で癒されてみてはいかがでしょうか
大阪発着 北陸・能登旅
- 大阪
↓ 特急サンダーバード - 敦賀
↓ 北陸新幹線 つるぎ号 - 金沢
(金沢で観光・宿泊) - 金沢
↓ 特急能登かがり火号 - 和倉温泉
(和倉温泉で観光・宿泊) - 和倉温泉
↓ 特急能登かがり火号 - 金沢
↓ 北陸新幹線 つるぎ号 - 敦賀
↓ 特急サンダーバード - 大阪
6.まとめ
今回は、「WESTERポイント限定」の「WESTERポイント全線フリーきっぷ」についてご紹介をしていきました。
9000ポイントでJR西日本区間の全線(新幹線を含む区間)に乗車できるとてもお得なきっぷだと感じます。
大阪ー博多間も片道約15000円程ですので、片道の利用だけでもそのお得さがわかると思います。
この夏はぜひWESTERポイントを貯めて、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」に交換して楽しく熱い西日本の旅をしていきましょう。