城崎温泉と天橋立。北近畿を代表する2大観光地を一度の旅行でめぐるなら、JR西日本の「城崎温泉・天橋立周遊パス」が断然お得です。

おとな3,900円で、JR線・京都丹後鉄道の普通列車に加えて、路線バス・観光船・ケーブルカーまで2日間乗り放題。さらに観光施設の入場券までセットになった、スマホで買えるデジタルきっぷです。

この記事では、城崎温泉・天橋立周遊パスの価格・フリーエリア・購入方法から、特急列車と組み合わせる際の注意点まで、実際の利用シーンに沿って詳しく解説します。

この記事のポイント

✅ おとな3,900円・こども1,800円で連続する2日間有効

✅ JR線+京都丹後鉄道+バス・観光船・ケーブルカーが乗り放題

✅ 城崎文芸館・出石家老屋敷など観光施設の入場券つき

✅ 「tabiwa by WESTER」「KANSAI MaaS」限定発売(窓口・e5489では買えません)

✅ 利用開始当日でも購入OK!現地で思い立ってからでも間に合う

城崎温泉・天橋立周遊パスとは

城崎温泉・天橋立周遊パスは、兵庫県北部〜京都府北部の北近畿エリアを対象にしたJR西日本のフリーきっぷです。以前発売されていた「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の後継にあたる商品で、現在は往復タイプではなく、周遊に特化したフリーパスとして販売されています。

最大の特徴は、鉄道だけでなくバス・観光船・ケーブルカー・ロープウェイ・観光施設まで1枚にまとまっていること。城崎温泉と天橋立はどちらも「駅からもう一歩」の移動が必要な観光地なので、二次交通までカバーされている価値はかなり大きいです。

城崎温泉・天橋立周遊パス 基本情報
発売額おとな3,900円・こども1,800円(1名あたり)
有効期間指定した連続する2日間(利用日当日は最終列車まで有効)
利用期間2026年4月1日(水)〜2027年3月31日(水)
※2027年3月31日ご利用開始分の設定はありません
発売期間2026年3月25日(水)〜2027年3月30日(火)
※利用開始日の1カ月前10:00から利用開始日当日まで購入可能
発売箇所「tabiwa by WESTER」「KANSAI MaaS」のみ
※みどりの窓口・券売機・e5489では発売なし
支払方法クレジットカードのみ
利用条件1枚につき1名有効。インターネット接続可能なスマートフォンが必要
※フィーチャーフォン(ガラケー)不可

フリーエリア(自由周遊区間)

自由周遊区間内では、JR線と京都丹後鉄道線の普通・快速列車(普通車自由席)が2日間乗り降り自由です。エリアは以下のとおりで、北近畿の主要観光地をほぼ網羅しています。

路線フリー区間
JR山陰本線綾部〜福知山〜和田山〜豊岡〜城崎温泉〜浜坂
JR舞鶴線綾部〜西舞鶴〜東舞鶴
JR播但線寺前〜竹田〜和田山
京都丹後鉄道 宮福線福知山〜宮津(全線)
京都丹後鉄道 宮舞線西舞鶴〜宮津(全線)
京都丹後鉄道 宮豊線宮津〜天橋立〜豊岡(全線)

城崎温泉・天橋立の2大観光地に加えて、竹田城跡の玄関口である播但線竹田駅、舞鶴の赤れんがパーク最寄りの東舞鶴駅、カニと温泉の香住・浜坂方面までカバー。京都丹後鉄道は全線がフリー区間なので、天橋立〜宮津〜西舞鶴の海沿いルートも自由に行き来できます。

⚠️ 特急列車は別途料金が必要です

このパスで乗り放題になるのは普通・快速列車の普通車自由席のみ。こうのとり・きのさき・はしだて・まいづるなどの特急列車に乗る場合は、別途料金が必要です(詳しくは後述)。

バス・観光船・ケーブルカーも乗り放題

このパスの真価は鉄道以外の交通機関にあります。城崎温泉・天橋立・竹田城跡・出石といった観光地の「最後のひと区間」がすべてカバーされています。

交通機関対象区間・コース利用条件
全但バス(指定路線)城崎温泉駅〜城崎マリンワールド
豊岡駅〜コウノトリの郷公園
豊岡駅〜出石
2日間乗り放題
観光周遊バス「たじまわる」全コース2日間乗り放題
※土日祝のみ運行
竹田城跡周遊バス「天空バス」竹田城跡方面2日間乗り放題
※運休期間あり・要事前確認
天橋立観光船天橋立桟橋〜一の宮桟橋2日間乗り放題
※モーターボートは対象外
傘松公園ケーブルカー/リフト府中駅〜傘松駅2日間乗り放題
城崎温泉ロープウェイ山麓駅〜山頂駅有効期間中1回(往復)のみ

天橋立では「観光船で一の宮側に渡る→ケーブルカーで傘松公園の股のぞきへ→帰りは松並木を歩いて戻る」という定番周遊コースが、追加料金なしで完結します。城崎温泉ロープウェイだけは1往復限定なので、利用タイミングに注意しましょう。

⚠️ バス利用時の注意

「たじまわる」は土日祝のみの運行で、月によってコース設定が異なります。「天空バス」も運休期間があるため、いずれも全但バス公式サイトで事前に運行情報を確認してください。なお、11月限定運行の「早朝雲海バス」はこのパスでは利用できません。

観光施設の入場券・割引特典

交通機関に加えて、以下の観光施設がセットになっています。

施設利用条件
城崎文芸館有効期間中1回入場可
城崎麦わら細工伝承館有効期間中1回入場可
出石家老屋敷有効期間中1回入場可
城崎温泉レンタサイクル1日1回・1回2時間以内(2日間利用可)
※電動自転車は対象外

さらに、チケット画面の提示で入館料が割引になる施設もあります(各1回限り・現地支払い)。

施設割引内容
福知山鉄道館フクレルおとな500円→450円/こども250円→200円
舞鶴市立赤れんが博物館一般400円→300円/学生150円→100円(学生証提示)
田辺城資料館おとな200円→150円/学生100円→70円(学生証提示)

特急に乗りたい場合は?チケットレス特急券との併用がおすすめ

北近畿エリアの移動で悩ましいのが、普通列車の本数の少なさ。山陰本線の福知山以北や播但線では、1〜2時間に1本という区間もあります。そこで活用したいのが、特急列車との組み合わせです。

このパスは、自由周遊区間内で完結する乗車に限り、チケットレスタイプの特急券(WESTERポイント利用商品を含む)との併用が可能です。つまり、パスを乗車券代わりにして、e5489の「トク特チケットレス」で特急券だけ買い足せば、こうのとり・きのさき・はしだて・まいづる・はまかぜにお得に乗れます。

たとえば福知山→城崎温泉を特急こうのとりで移動する場合、パスにトク特チケットレスの特急料金を追加するだけでOK。普通列車の待ち時間を気にせず、旅程を大幅に短縮できます。

⚠️ 特急利用時の重要な注意点

・チケットレス特急券と併用できるのは自由周遊区間内相互発着の場合のみです。京都・大阪など区間外とまたがって乗車する場合は、全乗車区間の乗車券が別途必要になります(パスは乗車券として使えません)。

・京都丹後鉄道の特急(はしだて号の丹鉄区間、たんごリレー号など)に乗る場合は、別途丹鉄の特急券が必要です。

・観光列車「丹後くろまつ号」は利用不可。「丹後あかまつ号」は別途あかまつ乗車整理券(予約定員制)が必要です。

・「サンライズ出雲」「WEST EXPRESS 銀河」「はなあかり」は全設備利用できません。

各特急のチケットレス料金や予約方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

丹鉄エリアだけなら「京都丹後鉄道ワンデーパス」も選択肢

天橋立・宮津周辺だけをコンパクトに回るなら、京都丹後鉄道の「京都丹後鉄道ワンデーパス」(KANSAI MaaSで購入可)も比較対象になります。おとな2,500円・こども1,250円で、丹鉄全線が1日乗り放題。しかもこちらは丹鉄の特急列車まで追加料金なしで乗れるのが大きな特徴です(普通車指定席は空席利用)。

城崎温泉・天橋立周遊パス京都丹後鉄道ワンデーパス
価格おとな3,900円
こども1,800円
おとな2,500円
こども1,250円
有効期間連続する2日間1日限り
フリーエリアJR線(綾部〜浜坂など)+丹鉄全線丹鉄全線のみ
特急列車別途特急券が必要丹鉄の特急も乗り放題
(指定席は空席利用)
バス・観光船など全但バス・たじまわる・天空バス・観光船・ケーブルカー・ロープウェイなし(鉄道のみ)
観光施設入場券あり(3施設+レンタサイクル)なし
購入期限利用開始日当日まで購入可利用日の前日まで
※KANSAI MaaS版の場合
利用除外期間なしあり(GW・お盆・年末年始)

使い分けの目安はシンプルです。城崎温泉と天橋立を両方めぐる広域周遊なら周遊パス天橋立・宮津・伊根方面など丹鉄沿線だけを1日で回るならワンデーパス。特に丹鉄内の移動で特急(たんごリレー号など)を使いたい場合は、特急料金込みのワンデーパスの方がお得になるケースがあります。

⚠️ ワンデーパスの注意点

KANSAI MaaS版のワンデーパスは利用日の前日23:59までに購入が必要で、当日購入はできません。また、GW(4/25〜5/10)・お盆(8/10〜8/20)・年末年始(12/20〜1/15)は利用できない除外期間があります。周遊パスにはこうした制限がないため、繁忙期の旅行なら周遊パス一択です。

購入方法:tabiwa by WESTERとKANSAI MaaSの違い

このパスはスマートフォン専用のデジタルきっぷで、「tabiwa by WESTER」または「KANSAI MaaS」でのみ購入できます。みどりの窓口・券売機・e5489では発売されていないので注意してください。どちらも会員登録(無料)とクレジットカードが必要です。

tabiwa by WESTERKANSAI MaaS
運営JR西日本JR西日本+関西私鉄各社
購入方法アプリ/WEBサイト
※購入・利用はスマホのみ
アプリ
チケットの分配不可可能(一度に4枚まで購入し、同行者に分配できる)
支払方法クレジットカードのみクレジットカードのみ

グループ旅行なら、代表者がまとめて購入して同行者に分配できるKANSAI MaaSが便利です。ただし分配を受ける人もKANSAI MaaSの会員登録が必要で、分配URLは発行から24時間で無効になる点に注意しましょう。一人旅ならどちらでも差はありません。

購入後の使い方はシンプルで、アプリのチケット管理画面から「利用開始」をタップし、乗車時や施設入場時にチケット画面を係員に提示するだけです。

利用前に知っておきたい注意点

⚠️ デジタルきっぷならではの注意点

自動改札機は通れません。有人改札でチケット画面を提示して通過します。

・スクリーンショットや印刷した画面では利用できません。必ずアプリ/ブラウザの画面を提示してください。

・スマホの充電切れ・故障・通信障害で画面を表示できない場合は利用できず、払い戻しもされません。モバイルバッテリーの携行がおすすめです。

・払い戻しは未使用の場合のみ、手数料220円を差し引いて対応(アプリ上で自分で操作)。使用開始後の払い戻しは、列車の運行不能・遅延時であっても一切ありません。

・利用日や人数の変更は、未使用で利用日当日までに限りアプリ上で可能です。

まとめ:北近畿周遊の決定版きっぷ

城崎温泉・天橋立周遊パスは、おとな3,900円で北近畿の鉄道・バス・観光船・ケーブルカーが2日間乗り放題になる、周遊旅行の決定版といえるきっぷです。天橋立の観光船とケーブルカー、城崎温泉ロープウェイまで含まれているので、主要観光地をひととおり回るだけで十分に元が取れる内容になっています。

普通列車の本数が少ないエリアだけに、トク特チケットレスと組み合わせて特急を活用するのが上手な使い方。京都・大阪からのアクセスには別途乗車券+特急券(またはJ-WESTチケットレスなどの割引特急券)を用意し、現地に着いてからこのパスで自由に動き回る、という組み立てがおすすめです。

利用開始当日でも購入できるので、「明日どこ行こう?」と旅先で思い立ってからでも間に合います。北近畿旅行の際は、ぜひ活用してみてください。

公式情報:城崎温泉・天橋立周遊パス(JRおでかけネット)

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