「新潟を1泊2日で鉄道旅行したいけれど、JR・ほくほく線・トキ鉄とそれぞれ運賃がかかって、合計がいくらになるか心配」「越後湯沢から新潟、直江津、村上まで、あちこち乗り継いで回りたい」と思ったことはありませんか。

そんな旅に便利なのが、JR東日本新潟支社が発売している「えちごツーデーパス」です。新潟県内を中心としたJR線の普通列車・快速列車(普通車自由席)に加えて、北越急行ほくほく線とえちごトキめき鉄道が、連続する2日間乗り降り自由になります。大人3,300円・小児1,650円で、別に特急券を買えば上越新幹線(越後湯沢〜新潟)や特急「いなほ」「しらゆき」にも乗れます。

この記事では、JR東日本の公式情報をもとに、えちごツーデーパスの料金・フリーエリア・利用できる日・利用できる列車・買い方・払戻しまでを、はじめて使う方にも分かるようにまとめました。ほくほくワンデーパスなど、ほかのきっぷとの違いも比べています。

1. えちごツーデーパスとは

えちごツーデーパスは、有効期間が連続する2日間の、新潟県内向けのフリーきっぷです。JR線だけでなく、第三セクターの北越急行ほくほく線とえちごトキめき鉄道もまとめて乗り降り自由になるので、新潟県内の鉄道をほぼ1枚でカバーできます。

  • 乗れる範囲:新潟県内を中心としたJR線(普通・快速の普通車自由席)、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道(4章)
  • 利用できる日:金・土曜・休日と、GW・夏休み・年末年始の設定した日の、連続する2日間(8章)。通年いつでも使えるわけではありません
  • 乗れないもの:北陸新幹線は利用できません。特急・上越新幹線・グリーン車・指定席は、別に特急券・グリーン券・指定席券が必要です
  • きっぷの買い方:フリーエリア内の駅の窓口・券売機などで購入します。フリーエリアの外では買えません(7章)
こんな旅に向いています
1泊2日で、新潟県内の路線を何本も乗り継ぐ旅。上越線・信越本線・羽越本線・飯山線などをまたいで、ほくほく線やトキ鉄まで乗れるのが強みです。エリアが広いので、1日だけでも片道の端から端まで乗れば元が取れることがあります(10章)。

こんな人におすすめ

おすすめできる人理由
新潟県内を1泊2日で鉄道旅行したい人 JR線・ほくほく線・トキ鉄を、2日間何回でも乗り降りできます
日本海沿いの路線に乗りたい人 羽越本線(新津〜府屋)と、えちごトキめき鉄道の日本海ひすいライン(直江津〜市振)が、どちらも対象です
ローカル線や観光列車を乗り継ぎたい人 飯山線・只見線・磐越西線・弥彦線などが含まれます。観光列車は、運転日と指定席券を別に確認しましょう
首都圏から上越新幹線で新潟へ向かう人 越後湯沢・長岡・新潟などの駅で降りてから購入できます。新幹線の乗車券・特急券は、きっぷを買う駅までを別に用意します(7章)

2. きっぷ概要

有効期間連続する2日間
発売期間2027年3月27日まで(利用開始日の1か月前から、利用開始日当日まで)
利用期間2027年3月28日までの、金・土曜・休日、GW、夏休み、年末年始の設定した日の連続する2日間
発売額大人3,300円/小児1,650円
フリーエリア新潟県内を中心としたJR線+北越急行ほくほく線+えちごトキめき鉄道(4章)
利用できる列車普通列車・快速列車の普通車自由席
上越新幹線▲(別に特急券が必要。区間は越後湯沢〜新潟)
北陸新幹線✕(利用できません)
特急・グリーン車・指定席▲(別に特急券・グリーン券・指定席券が必要)
利用制限期間なし
主な発売箇所フリーエリア内の駅の指定席券売機・みどりの窓口・駅たびコンシェルジュ、主な旅行会社、えちごトキめき鉄道の一部の駅

※発売期間・利用期間は年度ごとに設定されます。上の期間は2026年度の案内です。翌年度以降は、条件が変わることがあります。
※詳しくは7章・8章をご覧ください。

3. 発売額

券種発売額備考
大人(12歳以上)3,300円-
小児(6歳〜11歳)1,650円-

※2026年3月14日に、大人2,800円・小児1,400円から改定されました。

購入前のポイント
  • 特急券・上越新幹線の特急券・グリーン券・指定席券は、別料金です
  • JR東日本の案内では、列車の運行不能による払戻しはありません(9章)
  • 利用開始日の1か月前から、利用開始日当日までの発売です。2日目からは買えません(7章)

4. フリーエリア

フリーエリアは、新潟県内を中心としたJR線と、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道です。上越線の越後中里から、信越本線・羽越本線を経て、日本海沿いのえちごトキめき鉄道の市振まで、県内の主な路線が含まれます。

路線対象区間ひとこと
上越線越後中里〜長岡越後湯沢・六日町・浦佐・小出などを通る、県南部の幹線
飯山線越後川口〜津南十日町を通る、信濃川沿いのローカル線
只見線小出〜大白川新潟県内の区間が対象
信越本線新潟〜直江津新潟・長岡・柏崎・直江津を結ぶ。長岡〜新潟、長岡〜直江津の両方を含む
越後線新潟〜柏崎日本海側を通る、新潟〜柏崎の路線
弥彦線東三条〜弥彦弥彦神社の最寄りの路線
白新線新潟〜新発田羽越本線との乗り換えに使う
羽越本線新津〜府屋新発田・村上などを通り、日本海沿いを北上する
磐越西線新津〜野沢県境を越えて、福島県側の野沢まで
米坂線坂町〜小国災害による運休が続く場合は乗れません。運転状況を確認しましょう
上越新幹線越後湯沢〜新潟別に特急券が必要
北越急行ほくほく線六日町〜犀潟(全線)越後湯沢方面と上越方面を結ぶ
えちごトキめき鉄道妙高高原〜直江津〜市振(全線)妙高はねうまライン(妙高高原〜直江津)と、日本海ひすいライン(直江津〜市振)

主な駅

  • 県南部(上越線・ほくほく線方面):越後湯沢、六日町、浦佐、小出、長岡、越後川口、十日町、津南、犀潟
  • 県央・下越(信越本線・越後線・羽越本線方面):新潟、新津、東三条、弥彦、柏崎、新発田、村上、府屋
  • 上越・えちごトキめき鉄道:直江津、上越妙高、妙高高原、糸魚川、市振
  • 県外(福島県側の端):野沢(磐越西線)
フリーエリアの端に注意
  • フリーエリアの端の駅は、越後中里・津南・大白川・府屋・野沢・市振・妙高高原などです。端より先は、エリア外になります
  • えちごトキめき鉄道の上越妙高駅は、北陸新幹線の駅でもあります。北陸新幹線は、えちごツーデーパスでは利用できません
  • エリア外の駅は、近くに見えても対象外です。乗る前に、JR東日本の公式フリーエリア図で確認しましょう

5. 利用できる列車・座席

基本は、普通列車と快速列車の普通車自由席です。区分ごとの扱いは次のとおりです。

区分えちごツーデーパス
普通列車・快速列車の普通車自由席〇
普通列車・快速列車の指定席▲
普通列車のグリーン車▲
北越急行ほくほく線・えちごトキめき鉄道〇
在来線の特急列車▲
上越新幹線(越後湯沢〜新潟)▲
北陸新幹線✕
BRT✕

〇=利用できます ▲=運賃のみ有効です(別に特急券・グリーン券・指定席券等が必要) ✕=利用できません
※在来線の特急は、座席の種類(自由席・指定席・グリーン車など)を問わず、運賃のみ有効(▲)です。

フリーエリア内を走る特急

フリーエリア内で乗れる特急は、次のとおりです。区間は、フリーエリア内の部分です。

列車区間
上越新幹線越後湯沢〜新潟
特急いなほ新潟〜府屋
特急しらゆき新潟〜上越妙高

特急券は、きっぷ代の部分(乗車券)がえちごツーデーパスでカバーされるので、特急料金の部分だけを別に買えば乗れます。たとえば越後湯沢〜新潟を上越新幹線で移動するときは、新幹線の特急券を別に用意します。

観光列車の「越乃Shu*Kura」のように、全車指定席の快速列車は、指定席券を別に買えば乗れます。運転日や区間は年度ごとに変わるので、JR東日本の公式ページで確認しましょう。

6. 利用条件・注意事項

基本ルール

乗り降り自由な範囲フリーエリア内のJR線の普通列車・快速列車の普通車自由席、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道
特急列車・上越新幹線別に特急券等が必要です
普通列車のグリーン車・指定席別にグリーン券・指定席券が必要です
北陸新幹線利用できません
有効日券面に記載された、連続する2日間に限り有効です

フリーエリア外へ乗り越したときの扱い

フリーエリアの外へ乗り越す場合は、エリアの端の駅から先の運賃が別に必要です。えちごツーデーパスは、エリア内の区間の乗車券として使えます。

エリア外へ出るときのポイント
  • たとえば新潟から東京へ上越新幹線で帰る場合は、越後湯沢までの区間をえちごツーデーパスでカバーできます。越後湯沢から先の乗車券と、新潟から東京までの新幹線特急券を、別に用意します
  • 新幹線の特急券は、1列車1乗車につき1枚です。乗車券を分けても、特急券を分ける必要はありません
  • 乗り越し精算の細かい扱いは、駅係員にご確認ください

7. 購入方法

JR東日本の駅フリーエリア内の駅の指定席券売機・みどりの窓口・駅たびコンシェルジュ(一部、取り扱いのない箇所があります)
上越妙高駅指定席券売機・みどりの窓口
えちごトキめき鉄道の駅春日山駅・高田駅・新井駅・妙高高原駅(糸魚川駅での発売は2026年9月30日で終了)
主な旅行会社一部、取り扱いのない旅行会社があります
購入できる日利用開始日の1か月前から、利用開始日当日まで

※JR東日本の公式ページには、モバイルSuicaなどのICカードでの発売は記載されていません。
※フリーエリア内に、旅行会社や一部の駅など、取り扱いのない箇所があります。

フリーエリアの外では買えません
えちごツーデーパスは、フリーエリア内の駅などで発売されます。首都圏など新潟県の外から向かう場合は、フリーエリア内の駅でいったん降りて購入します。上越新幹線なら越後湯沢・長岡・新潟、日本海側から来るなら直江津・糸魚川などの駅が、購入の候補になります。

発売期間のルール

発売は、利用開始日の1か月前から、利用開始日当日までです。たとえば、金曜と土曜の2日間で使うきっぷは、金曜までの発売で、土曜には買えません。2日目の朝に買って使う、という使い方はできないので注意しましょう。

8. 利用できる日

えちごツーデーパスは、設定された日の、連続する2日間に使うきっぷです。通年で発売されますが、使える日は次のように決まっています。

期間利用できる日
通年金・土曜・休日の、連続する2日間
春(ゴールデンウィーク)設定した日の、連続する2日間
夏設定した日の、連続する2日間
年末年始設定した日の、連続する2日間

※具体的な日付は年度ごとに変わります。JR東日本の公式ページ「詳細はこちら」の利用カレンダーで、利用開始日と利用期間を確認してください。
※利用制限期間(使えない日)は設定されていません。

使い方のポイント
  • 金曜から使い始めれば、金曜〜土曜の2日間で使えます。平日の金曜が入るのは、このきっぷの特長です
  • きっぷは、利用開始日の前日までに買う、または当日の朝に買うのが基本です。買い忘れないよう、日程が決まったら早めに準備しましょう
  • 2日間は連続している必要があります。日をあけて、飛び飛びに使うことはできません

9. 変更・払戻し

払戻し有効期間内で未使用に限り、発売箇所のみどりの窓口で取り扱い(手数料220円)
運行不能時の払戻し列車の運行不能による払戻しはできません
有効期間開始日の変更JR東日本の公式ページには記載がありません。変更したい場合は、駅(みどりの窓口)でご確認ください

※えちごトキめき鉄道の駅で購入した場合の払戻しの取り扱いは、駅の窓口でご確認ください。

10. 他のきっぷとの違い

新潟県内を鉄道で回る日に使える主なきっぷを比べてみましょう。行く範囲や日数によって、お得なきっぷは変わります。

きっぷ発売額乗れる範囲ポイント
えちごツーデーパス大人3,300円
小児1,650円
新潟県内を中心としたJR線+ほくほく線+えちごトキめき鉄道連続する2日間。金・土曜・休日など、設定した日に利用できる
ほくほくワンデーパス大人1,800円
小児900円
北越急行ほくほく線(六日町〜犀潟)JR線・トキ鉄は対象外。ほくほく線だけに乗る日向け(北越急行の発売)
北海道&東日本パス大人11,780円JR北海道・JR東日本の普通列車など7日間。利用期間は春・夏・冬の一部に限られる。新潟県内だけでなく、遠くへ足をのばす旅向け

このほか、えちごトキめき鉄道だけで巡る日には、えちごトキめき鉄道の1日乗車券(トキ鉄ツアーパス)があります。発売額や発売箇所は、えちごトキめき鉄道の公式ページでご確認ください。

どれを選ぶ?目安

  • 新潟県内をJR・ほくほく線・トキ鉄で広く回る1泊2日 → えちごツーデーパス(3,300円)
  • ほくほく線だけに乗る日 → ほくほくワンデーパス(1,800円)
  • えちごトキめき鉄道だけに乗る日 → えちごトキめき鉄道の1日乗車券
  • 北海道方面まで足をのばす長い旅 → 北海道&東日本パス

えちごツーデーパスが元を取れるかは、2日間のJR・ほくほく線・トキ鉄の運賃の合計が3,300円を超えるかが目安です。フリーエリアが広いので、新潟〜越後湯沢や新潟〜直江津のような長い区間を往復するだけでも、元を取りやすいきっぷです。運賃は、乗る区間の公式の運賃表で確認しましょう。

11. おすすめモデルルート

ここで紹介するのは、フリーエリアの路線をもとにした、路線の組み合わせ例(コース案)です。実際に乗車した行程ではなく、乗り継ぎ時間や所要時間は掲載していません。列車の本数や乗り換え時間は、事前に時刻表で確認して計画を立てましょう。

コースルートポイント
①日本海ぐるりコース新潟→(羽越本線)→村上→府屋日本海沿いを北上するコース。府屋が、フリーエリアの北の端。特急「いなほ」は特急券が別に必要
②トキ鉄コース直江津→(日本海ひすいライン)→市振
直江津→(妙高はねうまライン)→妙高高原
えちごトキめき鉄道の全線が乗り降り自由。日本海の車窓と、山あいの景色の両方を楽しめる
③ほくほく線コース越後湯沢→(上越線)→六日町→(ほくほく線)→犀潟→直江津県南部から上越方面へ抜けるコース。ほくほく線は、えちごツーデーパスで乗れる
④飯山線コース越後川口→(飯山線)→十日町→津南津南が、飯山線のフリーエリアの端。信濃川沿いのローカル線旅向き。観光列車の運転日は公式で確認
⑤上越新幹線でひとっ飛びコース越後湯沢→(上越新幹線)→新潟新幹線の特急券が別に必要。県南部から新潟まで、短時間で移動できる
⑥弥彦線コース新潟→(越後線・信越本線)→東三条→(弥彦線)→弥彦弥彦神社の最寄り駅まで。乗り継ぎは、事前に時刻表で確認

12. よくある質問(FAQ)

Q. えちごツーデーパスは、平日でも使えますか?
A. 金曜は使えます。金・土曜・休日と、GW・夏休み・年末年始の設定した日の、連続する2日間に使えるきっぷです。具体的な日付は、公式の利用カレンダーでご確認ください(8章)。

Q. えちごツーデーパスで、どこまで乗れますか?
A. 新潟県内を中心としたJR線の普通列車・快速列車の普通車自由席と、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道が乗り降り自由です(4章)。

Q. 上越新幹線に乗れますか?
A. 別に特急券を買えば、越後湯沢〜新潟間の上越新幹線に乗れます。

Q. 北陸新幹線に乗れますか?
A. 乗れません。上越妙高駅は北陸新幹線の駅でもありますが、北陸新幹線は対象外です。

Q. 特急「いなほ」「しらゆき」に乗れますか?
A. 別に特急券を買えば、フリーエリア内の区間で乗れます。きっぷでカバーされるのは運賃の部分だけです。

Q. グリーン車や指定席に乗れますか?
A. 普通列車のグリーン車や指定席は、別にグリーン券・指定席券を買えば乗れます。

Q. ほくほく線やトキ鉄にも乗れますか?
A. 乗れます。北越急行ほくほく線(六日町〜犀潟)とえちごトキめき鉄道(妙高高原〜直江津〜市振)は、全線が乗り降り自由です。

Q. 東京から行く場合、どこで買えばいいですか?
A. フリーエリアの外では買えません。上越新幹線で向かう場合は、越後湯沢・長岡・新潟などの駅でいったん降りて購入します(7章)。

Q. 2日目の朝に買えますか?
A. 買えません。発売は、利用開始日の1か月前から、利用開始日当日までです。

Q. 子ども用はありますか?
A. 小児用は1,650円です。

Q. 家族や友人と1枚を共有できますか?
A. できません。利用する人数分のきっぷが必要です。

Q. モバイルSuicaで買えますか?
A. JR東日本の公式ページには、モバイルSuicaでの発売は記載されていません。駅の指定席券売機・みどりの窓口などで購入します(7章)。

Q. 払戻しはできますか?
A. 有効期間内で未使用に限り、発売箇所のみどりの窓口で、手数料220円で払戻しできます。列車の運行不能による払戻しはありません(9章)。

13. まとめ

えちごツーデーパスは、新潟県内を中心としたJR線(普通・快速の普通車自由席)と、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道が、連続する2日間乗り放題になるきっぷです。大人3,300円・小児1,650円で、金・土曜・休日やGW・夏休み・年末年始の設定した日に使えます。上越新幹線や特急は別に特急券が必要で、北陸新幹線は使えません。

フリーエリアの外では買えないので、首都圏などから向かう場合は、越後湯沢・長岡・新潟などの駅で降りて購入します。2日目の朝には買えないので、利用開始日の前日までか、当日の朝に準備しましょう。日本海の車窓、ほくほく線、ローカル線と、新潟の鉄道を1泊2日で楽しみたいときは、まずえちごツーデーパスを検討してみてください。

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