先日、正式に北陸新幹線の敦賀延伸開業が「2024年3月16日」に決定しました。
新幹線の開業は、「西九州新幹線 武雄温泉〜長崎間」以来1年半振りになります。

今回、北陸新幹線の延伸開業に伴って変わることをご紹介していきます。

1.北陸新幹線とは


北陸新幹線とは、現在は「東京〜金沢」を結ぶ新幹線です。

最終的な北陸新幹線の形は、「東京〜長野〜金沢〜京都〜新大阪」という形になる予定です。

開業の歴史をたどると…
1997年10月1日
長野冬季オリンピックに合わせて、「高崎〜長野間」が「長野行新幹線」として開業
(東京〜大宮間は、東北新幹線の線路と共用)
(大宮〜高崎間は、上越新幹線の線路と共用)
2015年3月14日
北陸新幹線延伸工事完了に伴い「長野〜金沢間」が延伸開業
2024年3月16日
北陸新幹線延伸工事完了に伴い「金沢〜敦賀間」が延伸開業予定

このような歴史を辿っており、未完成の新幹線です。
今後は、各自治体などとの協議を経て、「敦賀〜新大阪間」の延伸工事が着工されることになります。

2.北陸新幹線区間と新幹線停車駅、新たに開設される区間駅

それでは、今回新たに延伸される区間も含めて、北陸新幹線を見ていきましょう。

かがやき はくたか あさま つるぎ
東京都 東京 ○ ○ ○
上野 △ ○ ○
埼玉県 大宮 ○ ○ ○
熊谷 ㇾ ㇾ ○
本庄早稲田 ㇾ ㇾ ○
群馬県 高崎 ㇾ ○ ○
安中榛名 ㇾ ㇾ ○
長野県 軽井沢 ㇾ △ ○
佐久平 ㇾ △ ○
上田 ㇾ △ ○
長野 ○ ○ ○
飯山 ㇾ ○
新潟県 上越妙高 ㇾ ○
糸魚川 ㇾ ○
富山県 黒部宇奈月温泉 ㇾ ○
富山 ○ ○ ○
新高岡 △ ○ ○
石川県 金沢 ○ ○ ○
小松 △ ○ △
加賀温泉 △ ○ △
福井県 芦原温泉 △ ○ △
福井 ○ ○ ○
越前たけふ △ ○ △
敦賀 ○ ○ ○

です。

駅名が黄色=新規開業
停車駅〇=全便停車
停車駅△=一部便通過
停車駅ㇾ=全便通過

このような形で北陸新幹線の運行形態が変わります。
特に驚いた点が2点あります。

①東京発の速達タイプ「かがやき」石川・福井県内の駅停車

1点目は、東京ー金沢間を現在速達タイプで運行している「かがやき」が石川・福井県内の駅に停車することです。
金沢まで速達で運行しているため、延伸開業後も、主要駅である福井・敦賀に停車駅を絞り運行するものだと考えていました。

しかしこの度発表された内容では、
「金沢まで速達タイプのかがやき」
「金沢から停車タイプのかがやき」
の2種類が登場することになりました。

2種類のタイプがあり、且つ同じ名前ということもあり、乗車時にどこに止まるかをしっかり把握しなければ行けなくなり、利用者にとっては紛らわしくなってしまいます。
しかし、東京から乗り換え無しで「小松」「加賀温泉」「芦原温泉」「越前たけふ」に行けると言うのは、地域にとってもプラスであり、地元の方や観光で行く方にとってはとても良いことに感じます。

②富山発の区間便「つるぎ」に速達タイプの列車登場

2015年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸開業した時に登場した種別が「つるぎ」です。

この「つるぎ」という列車は、富山ー金沢間を結ぶシャトル列車として活躍して来ました。
この度、敦賀延伸開業に伴い運行区間を拡大。
「速達タイプのつるぎ」
「停車タイプのつるぎ」
の2種類が登場することになりました。

また、「つるぎ」の本数も大増発、敦賀での「特急サンダーバード」「特急しらさぎ」の接続列車はほとんどが「つるぎ」ということにもなっています。

こちらも「かがやき」同様に利用者がしっかり停車駅を確認して乗車する必要があります。

3.北陸新幹線延伸開業に伴う北陸特急の運命


現在、敦賀〜金沢間はJR北陸本線として運行しており、

大阪・京都方面→「特急サンダーバード」
名古屋・米原方面→「特急しらさぎ」
が直接金沢駅まで乗り入れを行っています。

北陸新幹線の「金沢〜敦賀間」の延伸開業に伴いJR北陸本線は、「IRいしかわ鉄道」と「ハピラインふくい」に経営移管されます。
JRから第三セクター鉄道に変わることにより、北陸本線を運行していた特急列車は、廃止または敦賀までの運転短縮になります。


特急サンダーバード
現在→「大阪〜敦賀〜福井〜金沢(一部七尾線和倉温泉まで直通)」
2024年3月16日以降→「大阪〜敦賀」


特急しらさぎ
現在→「名古屋・米原〜敦賀〜福井〜金沢」
2024年3月16日以降→「名古屋・米原〜敦賀」

特急ダイナスター
現在→「福井〜金沢」
2024年3月16日以降→「廃止」

特急おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス
現在→「敦賀〜福井〜金沢」
2024年3月16日以降→「廃止」

上記のような変化が起こります。

特急が停車していた、「武生駅」「鯖江駅」には新幹線が停車しないので普段から特急を利用していた方にとっては不便になることが予想されます。

また、金沢〜和倉温泉間を運行していた「特急能登かがり火」は現在4往復の運行ですが、特急サンダーバードの和倉温泉行が敦賀行きに短縮されるため、2024年3月16日以降は「5往復」になります。

4.北陸新幹線延伸開業に伴う影響

北陸新幹線が延伸開業することにより様々な場所で変化があります。

①大阪⇆金沢間は必ず敦賀で乗り換え

3で解説したように、北陸本線を走る特急列車は北陸新幹線の延伸開業に伴い、運転区間短縮・廃止となります。

今まで大阪ー金沢間を乗り換えなしで利用できた区間に必ず乗り換えが発生してしまうことはデメリットになりますが、「最速2時間31分から最速2時間9分」の時間短縮になり、速達性は向上します。

②敦賀ー金沢間 第三セクター鉄道会社へ経営分離


今までJR北陸本線として運行してきた敦賀ー金沢間ですが、北陸新幹線の延伸開業に伴い第三セクター鉄道会社へ移管されます。

移管される区間と新規路線名
敦賀ー大聖寺:ハピラインふくい
大聖寺ー金沢:IRいしかわ鉄道

上記のように、JR西日本から経営分離されます。
これにより、北陸本線は「米原ー敦賀」間となり、営業キロが「45.9キロ」とJRの中ではかなり短い「本線」になります。

③東京ー福井・敦賀間乗り換えなしでアクセス可能


北陸新幹線延伸開業により、首都圏から福井県内の各駅が乗り換えなしで行けるようになります。

これまでは、「北陸新幹線の金沢で乗り換え」もしくは「東海道新幹線の米原で乗り換え」が必要だったものが不要になるので、今後は首都圏から福井県内利用の方が北陸新幹線を選択する機会が増えることが予想されます。

5.まとめ

北陸新幹線延伸開業により様々な変化あり

金沢〜敦賀間の延伸開業により、福井県に初めて新幹線がやって来ることになりました。
福井県の方は、東京へ乗換なしで行けるようになったり、逆に大阪へは敦賀駅での乗り換えが必須になったりと変化があります。
これにより、福井県内に留まらず2015年に延伸開業した石川県・富山県の北陸地方の人の移動に大きな変化があると予想されます。

また新幹線開業で消滅する特急列車、区間短縮される特急列車がありますので、「今しか見れない鉄道風景」になります。

北陸新幹線延伸開業まであと6ヶ月ほどになりました。
あっという間に2024年3月はやってきます。
歴史的瞬間をこの目で確かめましょう。