新幹線・特急列車

【あと1ヶ月】北陸新幹線延伸開業する駅を全て見てきた

1.北陸新幹線延伸開業区間とは

2024年3月16日に、北陸新幹線は金沢〜敦賀間が延伸開業します。

現在、北陸新幹線は東京〜金沢間を最短2時間28分で結ぶ高速鉄道として役割を果たしていますが、2024年3月16日以降は金沢よりも更に西へ新幹線が伸びます。

開業に伴い、福井県に初めて新幹線の駅が4駅開業する他、東京〜敦賀間の所要時間短縮や大阪〜富山間の所要時間短縮が見込まれ、北陸3県の経済活動に大きな影響があると予想されます。

2.並行する北陸本線

北陸新幹線延伸開業部分とほぼ同じところを走る「JR北陸本線」

整備新幹線法に基づき、JR北陸本線は北陸新幹線延伸開業の3月16日に、「IRいしかわ鉄道」「ハピラインふくい」という第三セクター鉄道の会社に引き継がれることになりました。

現在、北陸本線内を走っている「特急サンダーバード」「特急しらさぎ」は大阪・名古屋〜敦賀までに運転区間短縮

「特急ダイナスター」「特急おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス」は運行終了となります。

特急の運転区間短縮に伴い、敦賀〜金沢間の普通列車の増発や所要時間の短縮が見込まれ、より地域に密着したダイヤ設定になることが見込まれます。

3.北陸新幹線延伸に伴い開業する駅

小松駅

  • 東京から最速2時間40分(従来より24分短縮)
  • 大阪から最速2時間14分(従来より3分短縮)

小松駅は元々高架駅であり、現存する在来線ホームの隣に新幹線のホームが設置されました。


特に駅の東側が再開発されたようで、駅のロータリーに加え、「変なホテル」「こまつの森」と新たな施設も誕生していました。
また、新幹線高架下には新たな商業施設もオープンしており、お土産の購入や小松の名産品にも会えるチャンスがありますね。

駅の西側は、特に変化は無く「小松空港行」のバスが発着している様子も伺えました。

加賀温泉駅

  • 東京から最速2時間43分(従来より38分短縮)
  • 大阪から最速2時間6分(従来より8分短縮)

加賀温泉駅は現在仮駅舎で営業を行っていました。

改札内には、既に北陸新幹線延伸開業後に使われるであろう、駅の出口・案内表示が既に準備できている状態でした。

加賀片山津温泉の玄関口になる「加賀温泉駅」は、現在は駅の南側にしか出口がありませんが、新幹線開業後は駅の北側にも新しい出口が設けられる予定になっています。

駅の近くには、地域のショッピングモールである「アビオシティ加賀」があり、買い物や食事に困ることはありません。

芦原温泉駅

  • 東京から最速2時間51分(従来より37分短縮)
  • 大阪から最速1時間58分(従来より5分短縮)

北陸新幹線新規開業駅の中で特に賑わいを見せていた駅の1つです。
芦原温泉駅は、福井県のあわら市にある駅で車で約10分の所に「芦原温泉の中心地」があります。

そのため、駅のロータリーには温泉旅館の送迎車が多く、おで迎えをするスタッフの方も多く見られました。


駅の西側には、あわら市の観光センターが入った「アフレア」というイベントスペースもありました。
あわら市は新幹線開業に対してかなり力を入れていることがわかります。

福井駅

  • 東京から最速2時間51分(従来より36分短縮)
  • 大阪から最速1時間44分(従来より3分短縮)

福井県の県庁所在地にある「福井駅」、新幹線のホームは1面2線と、中心駅の規模に対してかなり小規模だと感じます。
しかし、この駅も新幹線が乗り入れることにより「東京へ直通」という大きなアドバンテージを得ることになります。

北陸新幹線延伸開業後の福井駅周辺の更なる発展に期待したいところですね。

越前たけふ駅(新規開業駅)

  • 東京から最速3時間6分
  • 大阪から最速1時間40分

北陸新幹線延伸開業区間で唯一の完全新規開業駅となる「越前たけふ駅」


「道の駅越前たけふ」に隣接しており、市内中心駅である武生駅からは東へ約5km離れた場所にあります。

現在は「特急サンダーバード」「特急しらさぎ」の半数が停車をしている武生駅や近隣の鯖江駅利用の方の利用を想定して作られた駅ですが、開業後はどのようになって行くのか楽しみでもあり、注目される駅です。

道の駅との相乗効果や、交通アクセスの拡充を期待したいですね。

敦賀駅

  • 東京から最速3時間8分(従来より50分短縮)
  • 大阪から最速1時間20分

敦賀駅は北陸新幹線開業に向けた工事を実施している最中でしたが、今も前と変わらない場所に駅舎があります。

新幹線開業後は、北陸新幹線の始発終着駅として機能を果たし、特急サンダーバード・しらさぎの終着駅ともなります。

新幹線のホームは、現在の駅舎より離れた場所にあります。


現在のホームから、新しい新幹線の駅舎を望むことが出来ます。
新幹線開業後は、特急の発着が新幹線下のホームに変更となり、上下移動だけで乗り換えられるようになります。

4.まとめ

待ち遠しい北陸新幹線延伸開業ですが、感想としては福井県から東京方面へ行く場合はかなり便利になる反面、大阪から向かう場合は、乗り換えする割には所要時間の短縮はそれほど見込めないという結果になりました。

北陸新幹線は最終的に「新大阪駅」まで開通することによって全線開通になるので、今回の延伸開業で終わりということではありません。

1日でも早く全線開通を果たし、大阪からも東京からもアクセスの良い北陸の大動脈となって欲しいものです。

延伸開業区間の各駅は、新幹線の延伸開業を歓迎しています。開業を機に訪れてみるのはいかがでしょうか。

鉄道トラベラー
ゼロ
ご覧いただきありがとうございます! 2022年12月JR全線完乗達成。 これまでの鉄道旅の経験をもとに、真の日本の魅力を伝えていくことをモットーにブログサイトを開設! 旅の経験を活かし、列車の乗り方、お得なきっぷの解説、実際の鉄道旅の様子などを日々更新中!