皆さん、こんにちは!ゼロです!
今回は、JR線の新幹線と在来線特急を乗り継ぐ時に適応される「乗継割引」について解説をしていきます!
乗継割引とは
乗継割引とは、新幹線から在来線特急に乗り継ぐ時に適応される制度のことを言います。
みどりの窓口、もしくはインターネット予約サービスで、新幹線と在来線特急の特急券を一緒に購入をした際に、在来線特急の特急料金が5割引になります。
JRすべての路線、駅が対象ではありません。
グリーン設備や寝台設備には適応されません。
乗継割引を適用できる条件
①JRが乗継割引対象とした駅で新幹線→在来線特急に当日に乗り継ぐ場合
②JRが乗継割引対象とした駅で在来線特急→新幹線に当日又は翌日に乗り継ぐ場合
③新幹線と在来線特急の特急券を同時に購入する場合
①or②+③=購入可能!
乗継割引が適応できる駅
路線名 | 駅 | 乗り継げる特急列車 |
---|---|---|
東海道新幹線 | 新横浜~新大阪までの各駅 | ※別途記述 |
山陽新幹線 | 新大阪~新下関までの各駅 | ※別途記述 |
東北新幹線・北海道新幹線 | 新青森 | つがる |
上越新幹線 | 長岡・新潟 | 長岡:しらゆき
新潟:しらゆき、いなほ |
北陸新幹線 | 長野・上越妙高(直江津)・金沢・津幡 | 長野:しなの
上越妙高:しらゆき 金沢:サンダーバード、しらさぎ、能登かがり火等 津幡:サンダーバード(金沢ー和倉温泉)、能登かがり火 |
北海道新幹線 | 新函館北斗 | 北斗 |
九州新幹線 | 対象駅なし |
東海道新幹線・山陽新幹線と乗り継げる列車一覧
路線名 | 乗継駅 | 主に乗り継げる列車 |
---|---|---|
東海道新幹線 | 熱海 | 踊り子 サンライズ瀬戸・出雲 |
三島 | 踊り子 | |
静岡 | ふじかわ | |
豊橋 | 伊那路 | |
名古屋 | ひだ 南紀 しなの しらさぎ |
|
米原 | しらさぎ | |
京都 | サンダーバード スーパーはくと はるか |
|
東海道・山陽新幹線 | 新大阪(大阪も同一駅扱い) | サンダーバード スーパーはくと くろしお こうのとり はまかぜ |
山陽新幹線 | 姫路 | らくラクはりま スーパーはくと はまかぜ サンライズ瀬戸・出雲 |
岡山 | やくも スーパーまつかぜ しおかぜ うずしお 南風 サンライズ瀬戸・出雲 |
|
新山口 | スーパーおき |
サンライズ瀬戸・出雲と新幹線の乗継割引
サンライズ瀬戸・出雲は特定の条件を満たすと乗継割引の対象となります。
サンライズ瀬戸・出雲は寝台特急という特殊柄、乗継割引が少し複雑になりますが、ここでしっかり解説をしていきます。
サンライズ瀬戸・出雲とは
サンライズ瀬戸・出雲号は、日本で走る唯一の定期寝台特急です。
運行区間は、
サンライズ瀬戸号は、東京~高松(香川県)
サンライズ出雲号は、東京~出雲市(島根県)
です。
下り列車は、東京を22:00丁度に出発をし、途中の岡山で切り離しをします。
上り列車は、高松を21:26、出雲市を18:51に出発をし、途中の岡山で連結を行い東京へ向かいます。
では、新幹線とサンライズ号が乗継割引できる駅は…
上り、下りどちらも乗継割引が出来るのは、熱海、姫路、岡山の3駅になります。
乗継の例
例1)
東京ー(こだま号)ー熱海ー(サンライズ瀬戸・出雲号)ー岡山
この場合は、サンライズ瀬戸・出雲号の熱海到着時刻が23:21なので、当日中の乗り換えが可能なので、サンライズ瀬戸・出雲号の特急料金が5割引になります。
例2)
東京ー(サンライズ瀬戸・出雲号)ー岡山ー(山陽新幹線 みずほ601号)ー鹿児島中央
この場合、サンライズ瀬戸・出雲号の岡山到着時刻が6:27で、乗継列車のみずほ601号は岡山6:51発なので当日中の乗り換えが可能です!
この場合も、サンライズ瀬戸・出雲号の特急料金が5割引されます。
例3)
博多ー(山陽新幹線 みずほ612号)ー姫路ー(サンライズ瀬戸・出雲号)ー東京
この場合も新幹線と特急の当日乗り換えが可能なので、新幹線特急券と特急券を同時購入すれば、サンライズ瀬戸・出雲号の特急料金が5割引になります。
上りのサンライズ号は、大阪駅にも停車するが日付が変わっているため、乗継割引が適応されない。
新幹線・サンライズ瀬戸号からJR四国内の特急に乗り継ぐ場合の特例
JR四国内の特急列車をかなりお得に使える制度になっており、その特例が2つもあるので、見ていきましょう!
JR四国内にも乗継割引が適応される駅がある?
岡山で新幹線から四国方面へ乗り換える場合、もしくは四国方面から岡山で新幹線に乗り換える2つのパターンがあります。
この時、JR四国内の坂出・高松駅でも乗継割引が適応されます。
これはどういうことなのかというと、岡山から四国方面の列車として、特急しおかぜ、南風、うずしおと快速マリンライナーという列車が走っていますが、特急に乗らず、快速マリンライナーに乗ってしまっても、坂出駅、高松駅で乗継割引が適応されるのです!
もちろん、新幹線と坂出・高松で乗り継ぐ特急列車の特急券を同時に買わないといけません。
特に、岡山から徳島へ向かう場合は、この特例が最大限に発揮されます。
例)
新大阪ー(山陽新幹線)ー岡山ー(快速マリンライナー)ー高松ー(特急うずしお)ー徳島
この場合、岡山と高松の間には快速列車がありますが、高松も乗継割引が適応される駅になるので、高松ー徳島間の特急うずしおの特急料金が5割引になります。
乗継割引を連続させることが出来る謎制度
新大阪から岡山で乗り換え、愛媛県の宇和島まで行くとします。この時、乗車する列車は、山陽新幹線→特急しおかぜ→特急宇和海と乗り継ぎます。
乗継割引の基本は、1新幹線とに対して、1特急列車に乗継割引を適応するのが原則です。
ですが、JR四国内で改札を出ずに乗り換える場合で、同一方向に限り、2本の特急を乗継割引できてしまうのです!!
例)
新大阪ー(山陽新幹線)ー岡山ー(特急しおかぜ)ー松山ー(特急宇和海)ー宇和島
上記の場合は、特急しおかぜ、特急宇和海それぞれ特急料金が5割引になります。
他にも、岡山から特急南風で高知まで行き、特急しまんとに乗り換えて、宿毛まで行った場合にそれぞれの特急料金が5割引になります。
JR四国の特急に乗る際には、ぜひ活用したい裏技的手法ですね。
まとめ
新幹線と特急列車の乗継割引は、新幹線開業前までは直通で結んでいた特急列車が新幹線開業時に運行区間の短縮、新幹線へ代替となり、2本の列車を乗り継がなければならないという事態になりました。
お客様的には、不利になってしまうということで、この制度が国鉄時代に作られましした。
この制度は、今でも有効的に使える区間が多く、遠くへ旅行に行く際など、十分に活用できます。
また乗継割引をする際は、基本的に同一方向でなくても適応できるのでかなり便利です。
皆様も新幹線から特急へ乗り継ぐ予定が出来たら、乗継割引の存在を思い出してみてください!
次回へ続く